スケジュール管理には、やはりマンスリーが便利
仕事のスケジュール管理は、マンスリーのページを活用することにしました。
これまではオンライン上で管理するスケジュールシステムや、Outlookのカレンダーなどを使っていましたが、あちこちに管理ツールが散在して「これは手帳にしか書いてない」「これはスケジュールシステムにしか入力していない」など、だんだん管理にモレが出始めました。
「複数のツールで管理しようとするのはムリがあります。必ずといって転記モレが起きるので、予定は一つのツールで管理するのがベスト」と鈴木さん。「手帳をメインにするなら、予定がはいったときや変更・キャンセルがあったとき、すぐその場で手帳に記入するよう習慣づけましょう」
鈴木さんのアドバイス通り手帳メインで管理していくなか、どうしてもスケジュールシステムに入力し忘れてしまうことが出てきてしまいました。一つできるようになると、一つ忘れる。忘れないための手帳なのに……!
「そんなときは、小さな付箋に『スケジュール入力』と書き、手帳の対応日に貼っておくといいでしょう」(鈴木さん)。入力や転記し終わったあとは付箋を使い回し、次回の対応日に貼り直す。うっかり忘れをなくせるうえ、毎回タスクを書く手間も省けて時短にもつながるそう。
1日1ページタイプのメリットとデメリット
今回、1日1ページタイプを使ってみて感じたメリット、デメリットは以下です。
・楽しかった思い出も、イラストや文字にすることですぐ思い出せる。
・書くことで、頭のなかの整理にもつながる。
<デメリット>
・なにかイラストにする題材がないかと、外食が多くなり、新しいものを買ってしまいがち。
・色鉛筆やペンなど、やたら道具を買いたくなってしまう。
【結論】「1日1ページ」手帳は気持ちの思い出まで残せる
手帳をつけてみてわかったこと。それは単に仕事やプライベートの予定を管理するだけでなく、そのとき何がおいしかったか? 何を思ったか? といった、「気持ちの思い出も残せる」こと。
年を重ねるたびに、哀しいかな記憶力はどんどん曖昧になる。楽しかったことならなおさら忘れたくないのに、1年前の楽しかった思い出もすぐ忘れてしまう。撮った写真を見るだけでは、何かが足りないとずっと思っていました。
その足りないものは、この「手帳を書くこと」で少し満たされた気がします。手帳は単なる仕事のツールだと思っていましたが、大切な思い出を私の代わりに記憶してくれる、頼もしいもう一人の自分でもありました。
文・写真/尾崎悠子
鈴木 真理子さん
「ミスなく速く仕事をし、心も体も元気でいる!」をモットーに、企業研修や公開セミナーにおいてビジネスパーソン3万人以上に指導を行う。講師業のほか、新聞や雑誌をはじめメディアの取材、原稿執筆まで幅広く活動中。近書に『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)などがある。