うぅん、困った。メルマガ担当N山記者から「試食何にします?」メールが来て「レスがないから心配になってきましたよ?」と電話までもらったのだが、決められない。だって「日経ヘルス」5月号(絶賛発売中)は総力特集が「作りおきと時間栄養学で解決! 太らないシンプル食事術」で、ほぼほぼ1冊丸ごと「食べる」話なのだ。「肉と魚のやせる!作り置き」とか「オイルおにぎり」「朝のパワーサラダ」と、記事も多ければ紹介されているレシピも多い。しかも、みんな「簡単でうまそう」だ。いつもなら記事を1つ選んで、その中から2~3品作るのだが、今回はいろんな記事から「つまみ食い」してみることにした。

(c)PIXTA
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アスパラとホタテのスープ

 「夜9時以降に食べてはいけません」とか言われても、人生そうそううまくはいかない。残業でヨレヨレ、お腹はペコペコ、栄養? 後輩に買ってきてもらったコンビニおむすび2個で足りているはずもないよな……と、こんなときでも食べずに寝たほうがいいのか?

 「そんなわけあるか~いっ!」と、思った人に読んでほしいのが「帰宅して15分でできる! 時間栄養学でわかった 夜遅くても太らないスープ」という記事だ。

 専門家に出してもらった「夜遅くても太りにくい食事」の条件は2つ。
・糖質と脂質を減らす
・たんぱく質と食物繊維を増やす

 これを「とにかく時短で」「あったかい料理でほっこりしたい」「ある程度の満足感は必要」「翌朝の食欲に響かない」などなど、乙女のワガママで絞り込んだのが、5種類のスープ。どれもピンポイントで大豆の水煮など、ストックしておける半調理アイテムを使って本当に簡単にできそうだ。今回は「アスパラとホタテの豆乳スープ」を作ってみた。

 アスパラは根元の硬い皮をむいて、長さ半分にカット。タマネギは薄切りにしておく。鍋にタマネギ、ホタテ缶(小、汁ごと)、水を入れ、中火にかける。煮立ったらアクをとって弱火にする。5分煮たところで、アスパラを入れて、さらに2分煮る。最後に成分無調整の豆乳を入れ、煮立つ直前に火をとめ、コショウを入れる。

 正直なところ「え? 塩味全然ないじゃん!」「ホタテも水煮だから、ほとんど味ないよ?」と、心配していたのだのが、スプーン1杯で「なるほどなぁ」と思った。ホタテの出汁と豆乳のコク、それに加えてアスパラから出るうまみ。役者が揃うと、もう純粋にうまくって「塩なんかいらない」のだ。それに心が食材にフォーカスする。「豆乳ってやっぱり滋養になりそうだな」とか「貝柱って筋肉のカタマリだよね」とか「アスパラの穂先が明日がんばるパワーをくれそうだな」とかね。おまけに、洗い物も鍋1つ、皿とスプーンも1つずつで済む。スープばんざい! ホタテの缶詰を買い占めに走りそうになる。

 くわしくは「日経ヘルス」5月号 P26「帰宅して15分でできる! 時間栄養学でわかった 夜遅くても太らないスープ」を読んでね。