元スーパーモデルの夫人にファースト・ガールフレンド
前職サルコジ氏と現職オランド氏の大統領二人もまた、政治手法に加えて、家族や女性にも革新的です。
ニコラ・サルコジ
【大統領歴】
第23代大統領 2007年5月~2012年5月
【特徴】
NATOへの復帰、黒人女性の副官房長への抜擢に代表される革新的な人事など。経済をGDPではなく、「幸せ度指数」で計るための委員会を創設。自家用ジェット機による渡航や豪華ヨットでのクルージングを楽しむなど派手な生活ぶりだった。
【家族・女性】
結婚は3回。
元スーパーモデルで歌手のカーラ・ブルーニとの間に娘が1人。夫人のモデル時代のヌード写真がニューヨークの競売で930万円で落札されたことも話題になった。
マリ―元夫人との間に息子2人、セシリア元夫人との間に息子1人。
フランソワ・オランド
【大統領歴】
第24代大統領 2012年5月~2017年5月
【特徴】
女性閣僚を半数の17名に増やし、大統領と閣僚の給与を30%削減。富裕層に向けた増税策で、年間所得100万ユーロを超えるフランス人に75%の富裕税を課す。同性結婚の合法化案に署名、成立させた。
【家族・女性】
政治家セゴレーヌ・ロワイヤルとの間に4人の子どもがいるが、事実婚関係を解消。
ジャーナリストのヴァレリー・トリールヴァイレールとも結婚はせず、「ファースト・ガールフレンド」と呼ばれた。2014年女優との不倫騒動により関係を解消。
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そして、5月14日、エマニュエル・マクロン氏が大統領に就任。低投票率から「消去法で選ばれた」といった声も聞こえる中、これからの政治手腕と、フランスの大統領らしい女性関係にも目が離せません。
文/上野陽子 写真/アフロ、PIXTA