アラサー世代では、パーマやカラーなどによるケミカルダメージのほうが気になるかもしれません。しかし、30代後半以降になると、うねり毛や抜け毛、全体的なボリュームダウンが一気に顕在化してきます。
 こうした悩みに対処するのが、頭皮ケア。今はまだピンとこないかもしれませんが、美しい髪の毛を育む土台である頭皮のケアは、早いうちから始めるほど、今のキレイな状態を保つことができます。また、美しい髪の毛を育むことにもつながるそう。早速やり方をご紹介します。

30代後半以降、どんなエイジング現象が髪に起こる?

 年齢を重ねると、髪の毛にはどんな変化が起きてくるのでしょうか? ミルボン中央研究所の渡邉紘介さんに伺いました。

「最近、髪がまとまらない」「白い毛を見つけた!」なんて人、いませんか (C) PIXTA

うねり毛

 昔はストレートヘアだった人も、年齢を重ねるとちらほらと出てくる「うねり毛」。これもエイジング現象の一つです。

 「年齢を重ねると、髪の成長過程でエラーが起こり、うねりなどが起きます。うねり毛が増えると髪がまとまりにくく、ツヤも減ってしまいます」(渡邉さん)

白髪

 近親者に白髪の人が多いと「遺伝だから」と諦めがちですが、白髪はストレス、食事、生活習慣といった環境要因も大きく影響するといわれます。白髪はどんなメカニズムで起こるのでしょうか?

 「髪の毛が生えてくる毛包部分には、メラニン色素を作り出すメラノサイトがあります。髪が作られるときにメラニン色素がメラノサイトより受け渡されることで髪が黒くなりますが、白髪はメラニン色素が存在していない状態です。その原因はいくつかあり、メラニン色素自体が作られなくなってしまっているケースと、メラニン色素の受け渡しがうまくいっていないケースがあります」

 白髪ができる原因の遺伝子やたんぱく質はある程度特定されているそうですが、まだまだ研究中の分野だそうです。こうしたうねり毛や白髪を見つけると、抜いてしまいたくなるもの。「抜くと白髪が増える」という噂も気になりますが……。

 「抜いて白髪が増えることはないと考えられます。しかし、神経や毛細血管がつながっている毛乳頭から毛根を引きちぎる行為なので、毛根にダメージを与えたり、出血したりすることも。根元からカットしたほうがいいでしょう。また、うねり毛も抜きたくなりますが、毛根部や頭皮の状態を改善しないことには、同じところからまた同じようなうねり毛が生えてきます。頭皮ケアをしっかり行うことで、次に生えてくる髪を健やかに育てることを考えたほうがいいでしょう」(渡邉さん)

女性ホルモンのバランスが崩れると薄毛・脱毛が…

薄毛

 年齢を重ねると、若い頃に髪のボリュームが多くて苦労した人でもそれなりに扱いやすい量に落ち着き、もともと量が多くない人は分け目が目立つなど、量の少なさが気になり始めることも。髪の量の変化は、女性ホルモンが関係しているそうです。

 「出産で大きく女性ホルモンが変化して産後に髪が多く抜けてしまうことも悩みとしてよく聞きます。また、ストレスなどでホルモンバランスが崩れることでも薄毛が起きることがあります」(渡邉さん)

 男性の薄毛は、髪の毛の1本1本が太く成長しないまま、成長期から退行期に移行してしまうことで起きるのに対し、女性の薄毛は一つの毛穴から生える本数が減ることで起きることが多いそうです。

 こうした髪のエイジング現象を完全に予防することはできませんが、遅らせることはできます。早速、ケアのやり方をご紹介します。