自然乾燥とドライヤー、ヘアダメージが少ないのはどっち?

 続いて、正しいドライヤーのやり方です。

(1)タオルドライ

 軽く水気を絞ったら、タオルで髪の毛を挟んで、パンパンとたたいてタオルドライをします。このとき、髪の毛先を意識しがちですが、頭皮や根元の水分もしっかり押さえることを意識しましょう。濡れた髪はキューティクルが開いて傷みやすくなっているので、髪の毛をこすり合わせるのは絶対にNG。

(2)ドライヤーは地肌と根元を乾かすつもりで

 毛先を中心に洗い流さないトリートメントを塗布します。髪の毛が絡まっている場合は、粗目のコームでとかしておきましょう。ドライヤーを当てるのは、半乾きになりやすい頭皮と髪の根元から。とくに後頭部や襟足は乾きにくいので、しっかりとドライヤーの温風を当てましょう。

 ドライヤーを毎日使い続けるより、自然乾燥で乾かすほうが、ヘアダメージが少ない印象ですが、実際はどうなのでしょうか?

ドライヤーを当てるときもダメージを防ぐ方法があります (C) PIXTA
ドライヤーを当てるときもダメージを防ぐ方法があります (C) PIXTA

 「自然乾燥だと、キューティクルが開いた状態のまま長い時間過ごすことになり、髪の毛同士が摩擦を起こして傷みやすくなります。ドライヤーで手早く乾かして、キューティクルを閉じた状態に早く戻してあげるほうがキューティクルへのダメージは少ないです」(渡邉さん)

 ドライヤーをするときは、1カ所にずっと温風を当て続けないこと、温風と冷風が交互に出るものを使うなど、高温になり過ぎない工夫も大切だそうです。