手作り手帳を使い始めてみて…
伊庭さんメソッドの中から、積極的に取り入れてみたのは、下記の二つです。
・タスクリストは作らない
「時間の余裕がつくれる手帳 誰でもできるポイント4つ」より
実は私、スケジューリングが大の苦手。業務が立て込んでくると、気持ちばかりが焦ってストレスを抱える、というのが常でした。しかし、タスクの大枠だけでも予定に組み込むことで、ストレスがなくなりました。仕事の原稿や習い事の課題で、締め切り前に焦らなくなったのです。
・プライベートの予定を真っ先に書き込む
「デキる人の手帳は3週間先まで埋まっている なぜ?」より
水曜日は毎週映画を見に行くと決めて、インプットの時間を確保。また、土日の夜は仕事を入れないと決めて、リフレッシュに充てることに。これで、友人と約束をする際など、候補日が挙げやすくなりました。
上記を実践した結果、1週間のルーティンができました。
火 昼 ⇒ 出社 夜 ⇒ 習い事の課題をやる
水 昼 ⇒ 出社 夜 ⇒ 映画を見る
木 昼 ⇒ 出社 夜 ⇒ 習い事に行く
金 昼 ⇒ 出社 夜 ⇒ 原稿を書く
土 昼 ⇒ 原稿を書く 夜 ⇒ 自由時間
日 昼 ⇒ 原稿を書く 夜 ⇒ 自由時間
実は私は、「半分フリーランス」という働き方をしています。会社員の方は「本業」「副業」「趣味の時間」などに置き換えて参考にしていただけるとよいかと思います。
このルーティンが予定の基本となっているので、「何をいつやるか」といちいち考える労力がいらなくなりました。予定やタスクを、それぞれの曜日と時間帯に当てはめて、こなしていけばよいからです。「1週間で自分がこなせる作業量」の目安も立てやすくなり、「いつどのぐらいの余裕があるか」というのも、人に伝えやすくなったと思います。
紙の手帳で予定を見渡せると、なんてスケジューリングがしやすいんでしょうか。忙しくても混乱することがなくなりましたし、私のストレスの99%が「なんだかやるべきことがいっぱいある」だったので、紙の手帳で整理された結果、心が楽になりました。
具体的に、こんないいことがあった
伊庭さんのメソッドを取り入れた手帳の効果は、すぐに現れました。
・予定の見通しが立っていたので、締め切りの交渉がスムーズにできた
・隙間時間が可視化できたので、急に誘われた飲み会に1時間だけ効率よく参加できた
・宅急便の受け取り時間など、今までだったら予定に書くほどでもなかったことをメモするようになり、無駄なやり取りの手間が減った
・インプットやリフレッシュの時間を確保しているので、それをプチ目標にして仕事を頑張ることができる
記事の冒頭で書いた、不便と感じた事については、この頃には忘れていました。解決はできませんでしたが、便利さとてんびんに掛けたら、取るに足らない程度です。
「未来の予定表」も書いてみた
特集の記事には出てきませんでしたが、伊庭さんはご自身の手帳の中に「未来の予定表」を入れていました。「○歳のときに△△をする」と書いてあり、今まで書いた通りになってきたそうです。私も同じように作成し、スマホに入れて持ち歩くようにしてみました。
この結果……ウソのようですが、悩みがなくなりました。
将来の予定を書き出したことによって、やるべきことの選択と集中ができるようになり、「あれもこれもやっておいたほうがいいかもしれない」という迷いがなくなったからです。