「手帳を活用しよう!」と決意しても、気付けば挫折……心当たりはありませんか。そんなあなたのために、特集「仕事の悩みが解決する手帳術」がスタートします。第一回の今回は、そもそもスケジューリングをする意味について、「会社では教えてもらえない 仕事が速い人の手帳・メモのキホン」の著者・伊庭正康さんに伺いました。スケジューリングのプロである伊庭さんが使っているのは、バーチカルタイプの紙の手帳。それを選ぶのは、一体なぜなのでしょうか。

成果を上げるために、手帳の仕組みを見直そう

手帳を使いこなせないのは、あなたが悪いのではない。「仕組みづくり」が悪いのです (C) PIXTA
手帳を使いこなせないのは、あなたが悪いのではない。「仕組みづくり」が悪いのです (C) PIXTA

 来年の手帳と一緒に、さまざまな手帳術も紹介される時期になりました。テクニックをあれこれ取り入れて、「今年こそは手帳を使いこなす!」と使い始めたものの、「また3日坊主だった……」と肩を落とすなんてこと、一度は経験があるのではないでしょうか。

 でも、大丈夫。手帳を使いこなせないのはあなたのせいではありません。大切なのは、手帳の「仕組みづくり」。最初に仕組みさえ整えてしまえば、自然と毎日の中で活用できるようになるはずです。

手帳のおかげで、残業が減って成果が出た

 今回お話を伺うのは、「会社では教えてもらえない 仕事が速い人の手帳・メモのキホン」の著者であり、手帳のおかげで忙しい毎日でもアクティブに過ごすことができるという伊庭正康さん。びっしり書き込まれた手帳を見る限りでは信じられませんが、伊庭さんも社会人になりたての頃は手帳が使いこなせず、残業ばかりだったそうです。

 「ばたばたしていると、上司に『手帳を見せてみろ』と声を掛けられました。本気で頑張るのなら手帳の使い方を教えてやる、と言われたので、とにかく言う通りに手帳を使っていると、まずは残業がなくなりました。そして、会社にいる時間は減ったのに、これまで以上の成果が出てくるようになったんです」