時代の波に乗り、自分らしい働き方を手に入れた女性たちをクローズアップ。お仕事ヒストリーから、幸せに働く「転機」をつかむ秘訣まで。輝く女性たちの素顔に迫ります!

残業ゼロにこだわって「学び」の時間も確保

 介護福祉の世界で経験を積んできた冨田みどりさん。前職の特別養護老人ホームでは事務から広報窓口までさまざまな業務の経験を積むが、終電まで働く生活に疑問を感じて転職を決意。介護請求事務の知識が身に付く職場を求めて、14年5月に転職活動をスタート。1カ月半後の7月に、介護関連ソフトを扱う現在の会社から内定を得た。

 業務内容は、ヘルプデスクとして利用者の質問や要望に電話で対応すること。面接時に「請求事務の知識も身に付けたい」と学ぶ姿勢をアピールした結果、事業所向けの請求・回収を扱うセクションへと配属された。

 短大を卒業後、一度は販売などの仕事に就いた富田さんが福祉の道に興味を持ったきっかけは、「帰省のたびに親の老いを感じた」こと。25歳で福祉の現場に飛び込んでからは、通信教育で体系的な知識も習得。プライベートの時間を確保した今では、朝早く起きて新しい業務の勉強にも励んでいる。「幅広い知識を身に付け、どんな質問にも対応できる福祉のプロフェッショナルを目指します」

取材・文/新田理恵 写真/古立康三

※日経WOMAN2014年11月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります