第三者を介するのがベター

 今は騒音に悩まされていなくても、いつ、どんな「困った」人が近所に越してくるか分かりません。知っておいて損はない、騒音&隣人トラブルの対処法を心得ておきましょう。

 相談者の場合、まずやるべきは大家やマンションの管理組合、管理会社など第三者を介して、騒音をやめるよう伝えてもらうこと。自ら出向いてクレームを言う人もいますが、直接やり取りすると互いに感情的になってしまい、もめ事が大きくなる危険があるので要注意です。

直接のやり取りは、もめ事が大きくなる危険があるので要注意(C)PIXTA
直接のやり取りは、もめ事が大きくなる危険があるので要注意(C)PIXTA

 大家にお願いする際には、「住民の方から、騒音への苦情がありました」など、個人が特定できない形で伝えてほしいと一言添えておくと安心です。また、よほどの騒音なら他の住人も悩んでいる可能性は大なので、それらの声も拾えるとベター。複数の部屋から苦情が出たとなれば、大家も騒音元の住人に注意しやすくなります。

 騒音の被害状況を客観的に伝えるには、騒音計測器で音を数値化する方法があります。計測器は3000円程度で購入できます。音を測った日時や大家に相談した日はノートなどに記録し、いざというときに証拠として示せるようにしましょう。

 大家が何度も注意した。警告も出した。それでも状況が改善されず、他の入居者に迷惑を及ぼす行為が続いたら、どんな対策が考えられるのでしょうか。