顔の筋肉は、鍛えずにいると「地滑り」を起こす

 久保田さんと交代で、顔アスリート&顔ヨガ講師の間々田佳子さんが登場。その若々しい表情に、会場にいた女性たちも目を奪われた様子です。

 「顔の筋肉は頭蓋骨の上にのっているだけなので、鍛えずにいると、地滑りを起こすように垂れていきます。しかし、しっかりと顔の筋肉を動かすことによって、疲れも取れて若々しくなります」(間々田さん)

顔アスリート・顔ヨガ講師の間々田佳子さん
顔アスリート・顔ヨガ講師の間々田佳子さん

 女性なら、誰もが「垂れたくない!」と思うもの。会場にいる全員が真剣な表情になったところで、さっそく間々田さんのレッスンがスタートしました。

まずは10年後の表情をチェック!

 「顔ヨガ」を始める前に、まずは「表情筋」のチェックから。渡辺さんも一緒に、それぞれが手鏡で「10年後の表情」を確認しました。

【10年後の表情をチェック】

●床と平行に鏡を持って、上から鏡をのぞき込む
 ドスンと顔の肉が落ちてきている感覚がある人は要注意。このまま顔の筋肉を使わずにいると、垂れてくる可能性が大。

●天井と平行に鏡を持って、下から鏡をのぞき込む
 キュッと顔の肉が吸い付いてきている感覚をチェック。これが、今から顔の筋肉を動かしたときの10年後の表情です。

 間々田さんと一緒に、鏡を見ながら顔の感覚を確かめる女性たち。誰もが「表情筋を鍛えよう!」と決意をしたところで、いよいよ「顔ヨガ」の開始です。

顔ヨガ(1)肌弾力がアップする「くちゃくちゃぱっ」

 最初の顔ヨガは、「くちゃくちゃぱっ」。まずは間々田さんが、全力でお手本を見せてくれました。

【「くちゃくちゃぱっ」のやり方】

(1)口から息を「シューッ」と吐きながら、顔の中心にすべてのパーツを集める。

顔ヨガ「くちゃくちゃぱっ」。ステップその1、顔の中心にすべてのパーツを集める
顔ヨガ「くちゃくちゃぱっ」。ステップその1、顔の中心にすべてのパーツを集める

(2)息を吐ききったら、顔全体を「ぱっ」と大きく開く。

顔ヨガ「くちゃくちゃぱっ」。ステップその2、顔全体を「ぱっ」と大きく開く
顔ヨガ「くちゃくちゃぱっ」。ステップその2、顔全体を「ぱっ」と大きく開く

 顔全体の血行・リンパの流れを促進して、表情筋を動かしやすくします。顔の伸縮運動によって肌弾力が上がり、シュッと小顔に。笑いじわにも効果的だそうです。

 「これを毎朝3回~5回続けると、血の巡りがよくなり、むくみも取れて疲れ顔の解消にもつながります」と、間々田さん。先生の頬に触れた渡辺さんも、その肌弾力に「すごい!」と感嘆の声を上げていました。

顔ヨガ(2)目力アップで若々しい目元になる「おでこロック」

 続いては、目をパッチリと大きく開くための顔ヨガ「おでこロック」を実演。

【「おでこロック」のやり方】

(1)額を手で押さえる。

(2)眉が上がらないように押さえながら目を細めて、大きく見開く。

 眼輪筋を鍛えて、目力をアップ。パッチリとした若々しい目に。疲れ目の解消にもつながるそう。

会場の皆さんと一緒に顔ヨガ「おでこロック」を実践
会場の皆さんと一緒に顔ヨガ「おでこロック」を実践

 ポイントは、目の周りの筋肉を意識して、目を360度開くこと。「目の周りにある筋肉が衰えると、額にしわがより、まぶたのたるみの原因になります。眼輪筋を鍛えて、目の周りの筋肉を意識して使えるようになりましょう」(間々田さん)

顔ヨガ(3)眼精疲労やドライアイの解消に「天使のまばたき」

 そして最後は、疲れ目を解消する顔ヨガ「天使のまばたき」を披露。

【「天使のまばたき」のやり方】

(1)目をぎゅっと閉じる。

(2)目を緩める。

 目周りの血行・リンパの流れを促進し、眼精疲労の回復やドライアイの解消につながるそうです。

「天使のまばたき」を実演する間々田佳子さん
「天使のまばたき」を実演する間々田佳子さん

 「天使のまばたき」は、眼球の周りがポカポカと暖かくなったらOK。「額や眉毛に力を入れずに目を開く感覚を、毎日練習してみてください」と、間々田さん。

 顔ヨガを実践した渡辺さんも、「目がパッチリとして、スッキリとした感覚があります。普段使わない筋肉なので、毎日少しずつ実践するだけでも、きっと変化が表れますね」と、輝く笑顔で答えてくれました。

文/青野梢 写真/中村嘉昭