東京ミッドタウン(東京・港区)で、12月2日(土)と3日(日)に開催された「WOMAN EXPO TOKYO 2017 Winter」。多彩なテーマでお届けしたセッションの中から、3日(日)に実施された「元気で、美しく! 一生健康な“からだ”づくり 【スタイルを保つ秘訣、痛まない“からだ”づくり】」の模様をレポートします。

Dr.KAKUKOスポーツクリニック 中村格子さん
Dr.KAKUKOスポーツクリニック 中村格子さん

 2部構成の第1部では、「Dr.KAKUKOスポーツクリニック」の院長・中村格子さんが登壇。スタイルを保つ秘訣や、痛まないからだづくりについて解説しながら、美しいボディーラインへと導く「ストレッチ」をレクチャーしてくれました。続く第2部では、「パナソニック スモールアプライアンス商品部 ビューティ・ヘルスケア商品課」の山下恵さんが登場。「肩こり女子の働き『肩』改革 いつまでも美しく健康に!」と題して、中村さんとトークセッションを行いました。

「痛まないからだ」のために、まず「ゆがみのないからだ」を

 元気で美しい「からだ」でいることは、女性にとって心からの願い。満員となった会場の熱気からも、「からだづくり」への関心の高さがうかがえます。そして早速、第1部の基調講演がスタート。トップアスリートから一般の人までを広く指導・治療している中村格子さんが、大きな拍手で迎えられました。

 「痛まないからだをつくるためには、筋トレやストレッチが重要だと考える人は多いと思います。しかし、まず大切なのは、『ゆがみのないからだ』をつくること。『良好なアライメント』をつくることです」(中村さん)

 アライメントとは「骨格の並び」のことで、「良好なアライメント」とは、それぞれの関節が、関節の中心で体重を受けている状態のことなんだそう。また、自分のからだをどう支え、どういう姿勢で立つのかは、それぞれの関節が調整しているとのこと。そのため「良好なアライメント」に支えられたからだであれば、無理をすることなく、ストレスのかからない状態で立つことができるんだそう。

「美しい姿勢で筋トレをすれば、筋肉もきれいにつき、理想のプロポーションを保つことができます。しかし、ゆがんだからだで筋トレをすると、ゆがんだ状態のまま筋肉がついてしまいます。ですから皆さんには、ゆがんだからだのまま筋トレをしないでほしいと思っています」(中村さん)

 スタイルを保つ秘訣は、「ゆがみのないからだ」(=良好なアライメント)をつくること。そして、「ゆがみのないからだ」をキープするための筋力をつけることにあります。

 「スタイルをよくしようと思うと、ウエストのくびれやヒップアップなど、からだの一部分にフォーカスを当ててしまいがち。でも、からだはすべてがつながっている、一つの器官。ゆがみのないからだを保つことで、苦労することなく美しいスタイルを保てるようになります」(中村さん)

 「ゆがみのないからだ」の重要性が分かったところで、今度は「ストレッチ」の実演へ。お手本を見せながら、中村さんが会場の女性たちにレクチャーしてくれました。