その炭水化物抜きダイエットは大丈夫? 腸活には「大麦」

株式会社はくばく市場戦略部商品戦略グループの山下奈々さん
株式会社はくばく市場戦略部商品戦略グループの山下奈々さん

 次に注目の食材をレクチャーしてくれたのは、株式会社はくばく広報担当の山下奈々さん。現代女性に取り入れてほしい美容食材こそ、「大麦」だと力説しました。

 最近、「炭水化物抜きダイエット」をしている女性も多いですが、「実は、炭水化物は糖質+食物繊維でできているため、炭水化物を抜くということが食物繊維の摂取量の低下につながっている可能性もあります」と山下さん。さらに、食物繊維を多く取る人ほどBMI値が低いというデータもあるそうで、安易に炭水化物を抜き食物繊維を取らないのは、ダイエットにつながりにくい側面もあるようです。

 そこで注目したいのが大麦(もち麦)。大麦の食物繊維は白米の25倍、玄米の4倍とたっぷりな上に、もちもして食べやすく、精麦しても減らないのがうれしいところです。不溶性と水溶性の2種類の食物繊維を持っているので、排便促進を促す「不溶性食物繊維」と、血糖値上昇が起こりにくく、内臓脂肪を減らす「水溶性食物繊維」のダブルの働きが期待できるということです。

「大麦は、便秘の改善と下腹ぽっこり解消にも役立ちます」と山下さん
「大麦は、便秘の改善と下腹ぽっこり解消にも役立ちます」と山下さん

プチプチ食感の大麦は食べて楽しい

 「麦ごはんを作るのはとても簡単ですよ」と山下さん。3割麦ごはんなら、いつも通りに白米2合とお水をセットし、大麦半カップ(100g)とお水1カップ(200ml)を加えるだけでOKだそうです。

 そして、料理にも使いやすい調理法が「ゆで大麦」。大麦の6倍以上の沸騰したお湯に大麦を入れ、再度沸騰したら中弱火で15分ゆで、ザルにあげて軽く水で洗うだけ。これをラップで小分けしておけば、自分だけ麦ごはんを食べたい場合はもちろん、スープ、サラダのトッピング、シチューやハンバーグなどに野菜感覚で使うときにも必要量だけレンジでチンすればいいので使い勝手がよく、毎日の食事に取り入れやすくなるそうです。

 最後に、山下さんおすすめの大麦の食べ方を教えてくれました。「ゆで大麦にヨーグルトをかけて朝ごはんに食べます。食感がプチプチして、タピオカみたいでとてもおいしいですよ。皆さんもぜひ試してみてください」

 参加者の皆さんは、お弁当に入っていた「大麦のおむすび」や「もち麦入りかぼちゃコロッケ」をおいしそうに頬張っていました。