婚活ビジネスに詳しいコンサルタントの西口敦さんが、恋愛を“戦略的に”とらえてアドバイスするこのコーナー。お一人目・花江りかさん(仮名)の最終回は、「男を見る目がない」と悩むりかさんへ、西口さんが切り込みます!

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×「見る目がない」 ○「見ていない」

 2回に渡って花江りかさんの恋愛リレキショを見てきました。いやあ、外資系コンサルティング会社の秘書というのは、目が肥えてしまって大変ですね。りかさんに前向きになってもらうためにも、ここからはあえてばっさりいきましょう。

 まず、りかさんの悩みの一つ、「なぜ不幸が続くのか」にお答えします。最大の原因は、恋愛を自分でコントロールできていないことです。リレキショを見返してみてください。大学1年のA先輩以降、自分から「この人だ!」と見定めて告白した相手がいますか? いないですね。つまり、りかさんは恋愛のスタートを常に男性側に委ねてしまっているわけです。

 また、「自分は男性を見る目がない」と言いますが、この認識も間違っています。さまざまな男性を見た上で、その中から一人を選んでアプローチした結果、不幸な経験をしたのなら「見る目がない」のかもしれません。けれどりかさんは、自分に言い寄ってきた相手の中からしか選んでいない。言葉は正しく使いましょう(笑)。りかさんは「男を見る目がない」のではなく、そもそも他の可能性を「見ていない」のです。

あなたに言い寄ってきた男性の中だけで、「選んだ」つもりになっていませんか? (C)PIXTA
あなたに言い寄ってきた男性の中だけで、「選んだ」つもりになっていませんか? (C)PIXTA
恋愛リレキショ的アドバイス
「男を見る目がない」のではなく、
そもそも他の可能性を「見ていない」のだと正しく認識しよう。

「モテる」は「お手頃」と同義語だと思え!

 恋愛で受身になってしまう点も理解できます。おそらくりかさんは、美人で、人懐こくて、笑顔が多い。そういう女性は、男性から見ると「俺でもいけるかも」と思われやすい。同じ美人でもガードのゆるさを感じさせるので、黙っていても男性は言い寄ってくることでしょう。ただ、そこでりかさんがやっていることは、所詮「あなたに言い寄ってきた男性」をふるいにかけているに過ぎません。

 りかさんに限らず、恋愛をコントロールできないアラサー女性は少なくありません。とりわけ、“ちょっと美人”な女性に多い。りかさんは人当たりがいいので、なおさら男性をおびき寄せやすいです。加えて、りかさんは未知のことへの好奇心が強くて、そのうえ押しに弱い。「押したらいけそうだ」と思われるから、男性が寄ってくるんです。「モテる」と「軽んじられる」は、ほぼ同義語。身近な男性から言い寄られたら、お手頃だと思われている可能性があると思ってください。

 さて、りかさんは現在32歳。もしもこのまま受身の恋愛を続けたらどうなるか、ちょっと想像してみましょう。