普段のケアで女性の薄毛にできること

 では、美容の観点からできる対策は何でしょうか?

 最も先に思い付くのがシャンプー。以前、「無添加が安心? 化粧品成分の危うい思い込み」でもお話ししましたが、強い脱脂力のあるシャンプーは避けましょう。医薬品でないシャンプーでは髪を生やすことはできませんが、刺激をなるべく抑えることはできます。

 また、パーマやカラーもやはり頭皮に刺激を与えてしまいます。薄毛が気になったら、しばらくお休みするのも一つの手。なるべく養生しましょう。

 どうしてもおしゃれをしたいときは、巻くとしても毛先だけとか、スタイリング時だけ色の付くカラーワックスを使ってみるなどして、普段は髪と頭皮をいたわる工夫を。さらにウィッグを使うことも検討してみてはいかがでしょうか? ウィッグは高齢者やがんの治療を行っている人のためといったイメージがありますが、もっとカジュアルなものもあります。投薬治療中に帽子のように気軽な感覚で採り入れるのもいいですね。

ウィッグはカジュアルなものも登場している (C)PIXTA
ウィッグはカジュアルなものも登場している (C)PIXTA

 そして、気の合うヘアスタイリストを見つけるのも重要です。できれば同年代で悩みを共有できる女性を。「最近、薄くなってきたからカットで上手にカバーしてほしい」と言ったら、向こうはプロですからきっと応えてくれるはず。でも、これがイケメンスタイリストさんだと、なかなか相談しづらいですよね。サロンも他のお客さんとの会話が聞こえてくるような大箱ですと、やはり気後れしてしまいます。プライベートな空間で、個人でやっているサロンにスイッチするのもいいかもしれません。

 何にせよ、忙しいから、恥ずかしいからと放っておかないこと。おしゃれも治療も一人で思い悩まずに、プロに相談することが最良の方法です。「シミ&シワは嫌悪せずに向き合い、適切なケアが効果的」でも言いましたが、早め早めの対処が必要。これを機会に、貴女の美容常識を考え直してみませんか?

文/藤村岳 イラスト/PIXTA

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