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舞台は世界! 日本を飛び出して見えたこと

元派遣社員がアフリカへ 義肢を配る活動を始めるまで(2/3)

2018年5月17日

自分はこのまま人生を終えるの? ひとまず外国でリセットしよう

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どこか外国へ行きたい! 日本を出て、リセットしたい!

 新しい職場にいたのは、やっぱり高齢の弁理士さんと、独身のおばさんたちでした。前の事務所には同年齢の女性がいたけれど、そこでは私が唯一の20代。おばさんとは話題が合わないし、嫌みを言われたりして、その事務所も1年で辞めてしまいました。それから私は派遣会社に登録し、職場を転々とし始めたんです。

 当時はバブルの真っただ中でお給料がよくて、たいした仕事もしないのに時給1600~2000円ももらっていました。ある会社など、募集があって派遣されたのに、やるべき仕事がないんです。ぼーっとしているのも悪いので「何かさせてください」と言うと、「本でも読んでて」と言うんですよ。それで、本当に本を読んでいたんです(笑)。

 何もしないでお金をもらえるのはオイシイことなのでしょうが、当時の私はそんな状況が不安でたまらず、こんな毎日から逃れたい一心で、「どこか外国へ行きたい! 日本を出て、リセットしたい!」と思うようになりました。そしてある日の仕事帰り、ふらっと寄った本屋さんで「地球の歩き方」の「東アフリカ」を手に取ったんです。ページをめくっていたら、こんな広告が目に留まりました。「ケニアでスワヒリ語を勉強しませんか?」

 なぜ「東アフリカ」の巻を手に取ったのかは、分からないんですよね(笑)。アフリカに行きたかったわけでもないし、ましてやスワヒリ語になんて、なんの興味もなかったので。

「あの時『中国』を手に取っていたら、そっちに行っていたのかも。それくらい、たまたまだったんです」

 初めはアメリカに語学留学でもしようかと思っていたんですよ。就職前は英語の専門学校に通っていたし。でもよく考えたら、服を買いまくっていた私には、アメリカに1~2年も滞在できる貯金がなかったんです。そのケニア留学は、たしか100万円未満で、航空券と5カ月間の授業料、さらに寮の生活費までが含まれていたので、これなら行けると応募したんです。それまで行ったことがある海外はアメリカと香港だけでしたが、アフリカに行ったほうが周りが驚いて面白がってくれるかと思って、ケニア行きを決めました。

見知らぬ男性に部屋に招かれ……!

 ケニアでの生活はとっても楽でした! 学校は日本人が運営していて、生徒は皆日本人。必死に語学を学ぶというより、「アフリカを知りましょう。ついでにスワヒリ語も学びましょう」という緩い学校で、私の性格に合っていたんです。誰も私のことを知らない、自分のやったことは自分がすべて責任を持たなくてはいけないという状況が楽しくて、当初は5カ月だった滞在期間を延長したほどです。目的があるスワヒリ語学習ではなかったけれど、せっかくケニアに来たし、現地の人とも話がしたかったので、勉強はしていました。午前中の授業を終えると、午後からは自由時間。町へ出て、お茶をしたり人と会ったり。あの頃は、眉間の縦ジワも消えていたはずです(笑)。

 そんなケニアでびっくりしたのは、男性が気軽に、「好きだ」とか「結婚したい」とか言い出すことでした。好意を示してくれることに悪い気はしませんが、10分前に会った相手に「好き」と言われても、戸惑うし、疑い深くなりますよね。ところがある日、私の前に、それまで会った男性たちとは、まるで違うタイプの人が現れたんです。

 その日私は、同じ学校に通う友達に会いに、彼女の住む長屋を訪ねていました。ところが部屋をノックしても留守だったので、待とうか帰ろうかと考えていると、同じ長屋の住人が顔を出し、「どうした?」と聞いたんです。背の高いドレッドヘアの男性でした。「友達に会いに来たけどいない」と答えると、「じゃあしばらく待ってみれば」と、自分の部屋に招き入れようとしたんですね。もちろん、ちゅうちょはしましたよ。彼は私の友達とは知り合いのようでしたが、私は初対面ですから。でもなぜか、入ってしまったんです。安全そうに見えたのかもしれませんね(笑)。

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