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小林麻央さん発信に考える SNS時代のブログ再評価

2016年10月6日

時系列で系統立てて読ませる仕組みは、誤解を招きにくい

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 フリーアナウンサー小林麻央さんのブログをご覧になった方はいるだろうか。2016年6月の記者会見で、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、妻の麻央さんが1年8カ月の間乳がんの治療を受けていること、深刻な進行性のがんであることなどを明かした。

小林さんのブログには応援の声が集まっています (C)PIXTA

 海老蔵さんはその晩、自宅の周辺取材を行うマスコミに対し、自らのブログで「私共家族はこれからも本番です。あくまでも病人なのでマスコミの方々にはしつこいようですが静かに見守って頂きたいです」とお願い。

 しかし、会見後にも麻央さんの実家への取材攻勢が続き、再三のお願いにも関わらず収まらないことから、「度々申し訳ありません。マスコミの方へ」というブログ記事で、「命に関わることなのです。御理解ください。今日もマオの実家や周辺での取材、カメラでの盗撮? の様な行為はお控えください、お願いします」と書いていた。

 あくまで丁重な姿勢を貫く海老蔵さんともっともなブログの内容と対象的に、病人や家族を追い回すマスコミの容赦ない姿勢に不快感を感じた方も多かっただろう。

自らブログで発信することの意義

 しかしそこで意外なことが起きた。なんと、麻央さん自身がオフィシャルブログを開設し、マスコミがこれまで必死にすっぱ抜こうとしていたことを語り出したのだ。麻央さんは、医師に「がんの陰に隠れないで」と言われ、自分ががんを周囲から隠していたことで、いつの間にか心や生活が狭くなっていたことに気づいたという。

 「私は 力強く人生を歩んだ女性でありたいから 子どもたちにとって強い母でありたいから ブログという手段で 陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました。」という堂々とした麻央さんに、賞賛の声は少なくなかった。筆者も麻央さんの言葉を目にして、なんと凛とした素敵な女性だろうと感じた。麻央さんを応援したいと感じた人も多かったはずだ。

 当人自ら告白することで、マスコミによる盗撮や取材は落ち着いた。明かされていないからこそマスコミが取材攻勢をかけるのであり、当人が事実を告白すればマスコミの取材に意味はなくなる。つまり、ブログによって自分に関する情報が意にそまない形で流出することを防ぎ、気持ちや事実を正確に伝えることができたのだ。

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高橋 暁子
高橋 暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育等について詳しい。元小学校教員。「スマホ×ソーシャルで儲かる会社に代わる本」「Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本」(共に日本実業出版社)他著書多数。近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎/出版社のホームページ)。
http://akiakatsuki.hatenablog.com/
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