日本でも他人事ではない

 被害は米国中心となっているが、日本人も最大10万人含まれている可能性がある。Facebookが用意した確認ページにアクセスすると(※1)、自分の個人情報が流出しているかどうか確認できる。

 このような診断アプリは、毎年定期的に問題になっている。2012年、日本でも「自分新聞」という診断アプリが話題になった。無関係のFacebookページに「いいね」をしないと利用できないようになっており、広告に悪用される可能性があった。それが原因で、スパムアプリの可能性が高いとされたのだ。

 FacebookだけでなくTwitterでも、このようなアプリは定期的に現れては問題になっている。おそらくこの事件の影響から、Twitter社も25日より「利用規約とプライバシーポリシーの改定」(※2)を発効するとしている。


SNSの設定は大丈夫? 必要に応じて確認、変更を

 既に規約は変更され、このような問題はおそらく現状では起きていない。しかし、万一自分が原因で流出してしまった場合は、友人に迷惑を掛ける可能性が高い。念のため個人情報へのアクセスや連携を許可したアプリを再度確認しておくといいだろう。

アプリの設定を確認して、安心してSNSを活用しよう (C)PIXTA
アプリの設定を確認して、安心してSNSを活用しよう (C)PIXTA

 Facebookの場合は、スマホとパソコンでそれぞれ確認できる。スマホでは、アプリ右下の三本線をタップし、「設定とプライバシー」をタップ。「アカウント設定」、「アプリ」 を選択し、「Facebookでログイン」をタップ。アクティブ欄から削除するアプリの前にチェックを入れて「削除」をタップしよう。確認画面となるので、注意事項の前にチェックを入れて「削除」をタップで削除完了となる。パソコンでは、右上の下向きの三角のアイコンをクリックして「設定」を選択。左カラムの「アプリとウェブサイト」を選び、「アクティブ」なものから削除するアプリにチェックを入れて、「削除」を クリックし、確認画面でも「削除」を選ぼう。

 Twitterの場合は、スマホではアプリ連携解除機能はないので、パソコンから設定する必要がある。パソコンでTwitterを開き、右上のアイコン写真をクリックし、「設定とプライバシー」を選択。左カラムの「アプリ連携」をクリックするとTwitter連携を許可したアプリ一覧が表示される。必要以上に複数のアプリと連携していたら、「許可を取り消す」をクリックしよう。

 個人情報へのアクセスを許可しなければならない機会は多い。カメラアプリが写真へのアクセス許可を求めるなど妥当な場合はいいが、あまりに多くの個人情報へのアクセスを求めてくるものには警戒するようにしよう。一度漏れてしまった個人情報は取り返しがつかない場合がほとんど。細心の注意を払って利用するようにしてほしい。

文/高橋暁子 写真/PIXTA