スマートスピーカーの未来

 今後、スマートスピーカーはどうなっていくのだろうか。サービスが普及するために必要なことは、「できるだけ操作が簡単」、かつ「誰でもできる」ものになることだ。

 身近な例では、検索がある。通常は探したい情報のキーワードを文字入力して検索していたが、音声検索機能によって、文字入力ができない子どもでも検索ができるようになった。「スマホに向かって声を出すのは恥ずかしい」と思っていた人たちも、Appleの音声アシスタントSiriは使ったことがあるかもしれない。音声検索が徐々に浸透してきたように、そのうち誰もがスマートスピーカーを使いこなすようになる可能性は高い。

そのうち誰もがスマートスピーカーを当たり前のように使いこなすようになるかも (C)PIXTA
そのうち誰もがスマートスピーカーを当たり前のように使いこなすようになるかも (C)PIXTA

 さらに今後、AR(拡張現実)によって、スマートスピーカーで調べた情報をメガネを通して見られるようになる可能性もある。例えば、スマートスピーカー経由で料理のレシピを検索する指示をしてメガネに表示させ、ハンズフリーでレシピを見ながらキッチンで調理する――のようなことが可能になるというわけだ。

 サービスの目指す理想は、ストレスなくすべてのユーザーが欲しい情報を得られることであり、誰でも操作できるようになることだ。今後さらに音声操作がスムーズになり、対応サービスも増えていくと考えられる。さらに便利になる未来に期待したい。

文/高橋暁子 写真/PIXTA