細切れ時間に進める仕事をリストアップしてみる

 今回のように、上司が会議中で数時間仕事の確認ができず、時間を無駄に過ごしてしまうことを私は「指示待ち残業」と呼んでいます。指示待ち残業ほど無駄なことはありません。突然できた空白の時間や待ち合わせ前のちょっとした数十分を、ネット徘徊などで無為に過ごすことを避けるだけでも時間は有効に活用できます。

 このような事態を防ぐためには、細切れ時間ができたら進めたい仕事をリスト化しておき、予定が空いたときに見返すようにすることをおすすめします。

 私の場合は、次のような項目を、週に一度、朝の時間に定期的に整理して手帳に書き出すようにしています。

1.連絡しなければいけないのに、まだの人
2.やりかけのプロジェクト
3.将来やりたいと思いつつ、まだ手つかずのこと
4.提出しなければいけない課題
5.読む必要がある本や資料

 ポイントは、「こんな細かいことまで書く必要があるのかな?」「今週中にできるのかな?」などと迷う時間を自分に与えず、気になったことはとにかく全部書き出し、脳のメモリから「覚えておかなきゃ」という項目を追い出すことです。このリストを作っておけば、上司の連絡待ちといったような、ぽっと空いた時間にリスト内の項目をサクサクと進められるので待ちぼうけのストレスからも解放されます。

 「じぶん働き方改革」は、地味ですがちょっとした積み重ねが、やがて大きな効果となります。まずは

1.自分の仕事の正確な見積もりができるようになること
2.細切れ時間を無駄に過ごさないための「空いたときにやるリスト」を作っておくこと

 この2点から始めてみてください。確実にあなたの仕事が変わってきますよ。

予定通りに退社できるようになるはず (C) PIXTA
予定通りに退社できるようになるはず (C) PIXTA

文/池田千恵 写真/PIXTA

さあ、働き方改革をはじめよう。明日から実践できるノウハウが盛りだくさん。
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