今こそ「じぶん働き方改革」のタイミング!

 大混乱の「働き方改革」の過渡期だからこそ、会社や人事の変革を待っていてはいつまでたってもらちがあきません。会社の制度が整うのを待っていたり、制度が整っていないことに文句を言ったりする前に自分自身が変わっていかないと、一番先に割を食うのは、真面目に一生懸命会社のために、会社に言われた通りに頑張り、目の前の仕事に追われていっぱいいっぱいになっている人たちです。

 制度が整うまでの間、あなた自身が生き生きと働くのを諦める必要なんてありません。会社が制度をきちんと構築してくれて、働きやすい環境を準備してくれるのを指をくわえて待っている結果、自分のスキル開発が止まってしまい、変化に乗り遅れてしまうなんてもったいないこと。会社の施策に左右されることなく、あなた自身の市場価値を磨き、今から武器をこっそり研いでおきましょう。

 あなたがこっそりスキルを上げた後、いつまでたっても会社が変わらないのなら、会社なんて見切ってしまってもよいのです。むしろ、「いつでも見切ってやる!」という気概を持てるくらいスキルを上げてしまえばよいだけのことです。

自らを変えながら仕事をどんどん効率化していこう

 今回の連載では、自分自身の働き方を変えることで

●労働時間を減らし、かつ生産性を上げる
●効率的に仕事をこなすことで自分の知的生産を増やす

 この方法を紹介していきます。一つひとつは小さいテクニックだと思われるかもしれません。でも、社内プロジェクトとして大きく取り組み時間がかかる政策を実施しよう、と思うとハードルが高いですが、自分の目の前の仕事から少しずつやり方を変えていき、結果が変化するのを実感するのは楽しいことだと思いませんか?

 私は、会社は本来楽しいものだと思っています。自分の創意工夫で、自分一人では難しいような大きなよい影響を世の中に与えることができる「器」なのですから。

 今回紹介する「じぶん働き方改革」のテクニックを実践することで、仕事の忙しさに流されて、楽しさなんて忘れてしまった……という人に、もう一度仕事の楽しさを思い出していただくことができたら、これほどうれしいことはありません。

 次回からは早速、具体的な「じぶん働き方改革」の方法を紹介していきます。どうぞお楽しみに。

結果が変化するのを実感してみてください (C) PIXTA
結果が変化するのを実感してみてください (C) PIXTA

文/池田千恵 写真/PIXTA

さあ、働き方改革をはじめよう。明日から実践できるノウハウが盛りだくさん。
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