4.嫌いな人、事でさえもネタに使う

 日々、仕事をしているとちょっとした「イラッ」は誰にでもあります。私の場合は自分に何をしてほしいのかの要点が分からずに何度も往復しなければいけないビジネスメールや、メールのやり取りで十分なのにあえて「顔合わせ」「打ち合わせ」と称して会う時間をセッティングされたり、最初の依頼内容を聞いて納得したから引き受けたのに後から小出しで追加の依頼が出てきたりすると、自分の時間を返してほしい、とイライラしてしまいます。でも、イライラしたおかげでこの連載「じぶん働き方改革」のネタ帳が増えた、と思うことができると、この経験は面白いなぁ、自分だったらこうするのに、と、経験を文章にして仕事につなげることができます。

 イライラした人や事には、改善のヒントが隠れているものです。「こうしたらいいのに!」「自分だったらこうするのに!」という思いをきちんと言語化して共有できるようにしていくと、自分だけのネタ帳がたまってきます。

今回の記事のまとめ

 今回の記事をまとめると、次のようになります。

●単純作業から解放される未来が近づくと「仕事が遊び、遊びが仕事」と捉え、創造性を発揮してゼロからイチを作り出すことが求められるようになる

●遊ぶように仕事をしている人に共通する4つの思考グセは後天的に身に付けることができる
1.やりたいことを後回しにしない
2.捨てることをためらわない
3.「一粒で二度おいしい」をいつも意識する
4.嫌いな人、事でさえもネタに使う

 「自分の仕事なんて機械に取って代わられる。怖い」とだけ思っていても何も始まりません。創造性がないと思い込んでいた仕事でも、捉え方次第で仕事内容はいくらでも再定義できるものです。今日から早速4つの思考グセを意識していきましょう!

「仕事が遊び、遊びが仕事」になるかどうかは、あなた次第 (C)PIXTA
「仕事が遊び、遊びが仕事」になるかどうかは、あなた次第 (C)PIXTA

文/池田千恵 写真/PIXTA