働き方改革のコンサルティングを行っている池田千恵さんが、明日からすぐに実践できる仕事術・時間術・コミュニケーション術などを紹介していく本連載、「じぶん働き方改革」。今回は、他人をヘルプすることで得られるメリットについて、池田さんが解説します。

「老害」と「今どきの若者」はもっとコミュニケーションを取るべき?

人にヘルプを求めたり、それに応えたりすると、こんないいことがあるんです (C) PIXTA

 最近経営層の方々と話すと話題になるのは「今どきの若手社員」の話です。

 「今どきの若者は……」というのは古い価値観で若い人をジャッジする口グセとして「老害」と煙たがられることも多いですが、詳しく聞いてみると「老害」の経営層を擁護したいと思ってしまうものもあります。

 代表的なものを2つ挙げます。

1.周囲が大変でも自分の仕事が終わるとサッサと帰ってしまう。逆に、自分が本当に大変なときも助けを求めない

2.仕事上の質問をしてこない

 なぜ仕事上の質問をしてこないのかを若手に聞いてみると、分からないことはネットで調べ、自分で解決することに慣れているのと、「周囲が忙しそうだから声を掛けるのがはばかられる」ということだそうです。ネットの答えが合っていればそれでも良いですが、間違っていたときは悲惨です。聞けば一瞬で解決する問題に何時間もかけ、しかもずれている答えで一生懸命頑張り、ぎりぎりになって確認すると全然違う方向に行っており差し戻し……ということが最近多くなってきたそうです。

 つまり、経営層は若手社員に対して「もっとコミュニケーションを取ってほしい」「自分は自分、人は人、とドライになりすぎず、もっと周囲の状況に気を配ってほしい」という要望を持っています

 この記事を読んで下さっている方は、「若手の気持ちにも共感できるし、自分もつい同じようなことをしてしまう。でも、経営層の気持ちも分からないでもないし、何も質問してこない若手に戸惑っている」という人が多いかもしれません。仕事はチームですることが大半ですから、ひとりの行動がボトルネックとなると仕事全体に支障が生じます。自分の働き方を見直すだけでなく、後輩の指導に役立てるためにも、今回はこの問題について考えてみましょう。