気になる彼や同性からも“もっとモテたい!”。そんな想いは誰の心の中にもあるはず。美容を知り尽くした美容ライター・長谷川真弓さんと、男性美容研究家・藤村岳さんが交代で書き綴る『モテる美容学』は、美容の観点からモテの心理までをひも解くふたりによる連載です。第4回のテーマはだれもが気になる「すっぴんメイク」についてです!

 こんにちは。ライターの長谷川真弓です。先週の「ネイル」談義、いかがでしたか? 男性美容研究家の藤村岳さんのお話「男は基本、女性のネイルはどうでもいい!? 女性自身の楽しみと自覚すべし」も面白かったですね。男性目線では指先の色なんてそんな気になりませんよ、って(笑)。ただし、ネイルが剥げているのはイヤって……やっぱり見てるんですね。先端美容、やはりあなどれません。さて今回はさらなる難題、「すっぴんメイク」についてお話しようと思います。あなたは素肌で勝負、できますか?

■思わず触れてみたくなる肌、ってどんな肌?

 私が社会人になってすぐの頃、3歳年下の短大生と仲良くなりました。週に2~3回アルバイトに来ていた彼女とは、歳が近いということもあり仕事後に一緒に上司に飲みに連れて行ってもらったり、週末に買い物や食事、お互いの家に泊まりに行ったりする仲。女性の私が言うのもなんですが、彼女、同世代の男性社員はもちろん、おじさまたちからも好かれていたんです。もちろん性格も良いし笑顔もかわいいけど、好かれる理由はそれだけじゃありませんでした。そう、彼女には圧倒的な“色気”があったんです。それも男性、女性誰からも好かれる“ヘルシーな色気”。

 笑顔もかわいいけど、男性を惹きつける正体は何か? 彼女を観察して気づいたのですが、とくにメイクが上手いわけでもないのに活き活きしているというか……生命感がみなぎっているというか。それに、彼女は頬全体にそばかすがあるのですが、“隠す”メイクをしていませんでした。もともと「厚塗りになるファンデーションは好きじゃない」と彼女が使っていたアイテムといえば、UV機能がある化粧下地くらい。ちゃんとしたお出かけになると、そのうえからパウダーをつける程度……というシンプルさ。

 「そばかすは個性だから」と“見せるメイク”を実践していた彼女の肌は、驚くほど艷やかな“すっぴん風”。まだ、すっぴんメイクという言葉は存在していなかったけれど、メイクをしているのに素肌が呼吸をしているような“ナチュラルな仕上がり”をいち早く取り入れていました。

 『VOGUE』『ハーパスバザー』などの海外モード誌の表紙メイクや日本では『CHICCA』のブランドクリエイターを務める、メイクアップアーティストの吉川康雄さんも「メイクをしていなくても肌になくてはならないのは“ツヤ”。これこそ、本来持っている女性の色気を引き出してくれるモノ」とおっしゃっていました。確かに、ファンデーションで本当の肌色がわからなくなるくらい厚塗りした肌では“触れたい”と思わないですよね。

 男ゴコロを掴むには、一にも二にも“ツヤ”だということをお忘れなく。