お菓子をやめるには脳の仕組みを活用しよう

 「仕事中のやめられないお菓子」に自分でメリハリを付け、もっと気分よく仕事をするためにはどうしたらいいのでしょうか? 解決策は2つあります。

解決策1:代替手段

・「お菓子を食べる替わりにすること」を事前に決めておく

・お菓子を食べたくなったら、代替行動をしてスイッチを「キリカエ」る

 お菓子を食べる以外の代替行動を決めておいて、お菓子モードから「キリカエ」てみましょう。最初にすることは、「突発的に無性にお菓子が食べたくなったらすること」(代替行動)をあらかじめ決めておくのです。次に、お菓子を食べたくなったら、その瞬間に代替行動を行います。そうすることで、お菓子モードから、通常のモードに「キリカエ」ることができます。

職場で配られるお菓子、要りませんなんて言えない・・・  菓子制作/尾崎悠子
職場で配られるお菓子、要りませんなんて言えない・・・  菓子制作/尾崎悠子

 これは、脳の仕組みを活用しています。人間の脳には、さまざまな刺激や思考のうち、その瞬間にもっとも重要なものに集中するという機能があります。つまり、人間の脳は、1つの作業をはじめると、ガムをかむなどの反射的な作業を除いて、もう1つ別の作業をするためのスペースが少なくなるのです。この仕組みを「キリカエ」スイッチとして、活用します。

 参考までに、私のクライアントが実践してみて、効果があった代替行動をご紹介しましょう。

代替行動の具体例
・10秒だけ目を閉じる(視界情報を遮断することでキリカエ)
・とりあえずトイレに行く(場所を変えることでキリカエ)
・とりあえずブラックコーヒーを飲む(代替飲食でキリカエ)
・とりあえずゴミ箱を空にする(気分転換でキリカエ)

 いずれも1分ほどで出来ることですよね。では、もう1つの方法を次のページでご紹介しましょう。