あなたは普段、愚痴を言ってしまうことはありますか? 理不尽な目に遭ったときなど、つい愚痴を言ってしまいがちですよね。ただそんなとき、愚痴を言ってしまう自分に対して自己嫌悪に陥ってしまうこともあるのではないでしょうか?

 仕事で思いがけず上司に叱られた。自分のせいじゃないのに責任を押し付けられた。頑張ったのに思うように成果が出なかった。時間不足や連携不足が原因でミスしてしまった……。

 そんなとき、「それは違う」「自分だけが悪いわけではない」「誰も事前に教えてくれなかった」などと言いたくなることは、誰でも一度ならずあるでしょう。そしてそれについて、愚痴を言ってしまうこともあるのではないでしょうか。

とは言え、我慢できないときもありますよね… イラスト/三ツ木朗恵
とは言え、我慢できないときもありますよね… イラスト/三ツ木朗恵

 もちろん、時には誤解を解くためにも、状況をきちんと説明する必要がある場合もあります。言い訳を言いたいときというのは、あなたにも一理あることが多いからです。そして、思ったことを我慢せずに率直に言うことは、ガス抜きにもなります。

 ただ、本当はできることなら愚痴なんて言いたくないという方もいらっしゃるでしょう。愚痴を言ったところで、解決策が見つかるわけでも、ミスを撤回できるわけでもなく、事態は進展しないことのほうが多いことも。

 むしろ、愚痴を言うことで事態を悪化させたり、相手からの心象を悪化させたり、自己嫌悪のスパイラルになって、悪い流れが長く続いてしまうことさえあります。

 仕事がうまくいく人を観察していると、いつもうまくいっているわけではありません。仕事上のミスやトラブル、ストレスを必要以上に引きずらないので、「次の仕事」にも集中できます。うまくいかなかったときの気持ちの切り替えが早いので、結果的に「いい状態」で仕事をする時間が長くなっているのです。

 一方で、仕事がうまくいかなかったときに愚痴や文句を言い続けると、結果的にうまくいかない状態を引きずってしまいます。一度気分が下がると、挽回するのに時間がかかるので、仕事に集中できる時間が減ってしまいます。

 いいかげん、このマイナスのスパイラルから抜け出したい。頭では分かっていてもなかなか気持ちを切り替えられず、いつものパターンの繰り返し……。 今回は、「愚痴を言うのをやめるコツ」をお伝えします。