3.「もったいない」型

 捨てられない理由のナンバーワンは、「もったいない」からくるもの。さらに、「もったいない」にも二種類のタイプがあります。

1.持ち越し苦労タイプ

 高かったから、頂き物だから、ブランド品だから、まだ使えるから……。捨てられないという方は、「過去」に執着がある持ち越し苦労タイプ。

 また、メンタル面でも「なぜ、あんなことをしちゃったんだろう」「あのとき、もっと◯◯していればこんなことにならなかったのに」「あの頃は、よかったのに」などと、くよくよ悩んだり、過去を引きずりがち。

高かったモノは、捨てにくいんですよねぇ 菓子制作/尾崎悠子
高かったモノは、捨てにくいんですよねぇ 菓子制作/尾崎悠子
2.取り越し苦労タイプ

 将来必要になったときにもう一度買うのはもったいない。もしかしたら二度と手に入らないかもしれないから捨てられないという方は、「未来」を心配する取り越し苦労タイプ。

 「仕事でミスをしたらどうしよう」「病気になって失業してしまったらどうしよう」「恋人や家族に裏切られたらどうしよう」などと、まだ起きてもいないことで悶々と悩みがち。

 どちらの「もったいない」型だとしても、今のあなたにとって必要のないモノを「捨てる」ことで、今のあなたにとって本当に必要なモノや大切にしたい価値観をはっきりさせることができます。

汚部屋はネガティブも引き寄せる

 どのタイプの人にとっても、捨てることはものすごく大事。なぜなら、人が「視覚」から受ける影響は、私たちが思っている以上にものすごく大きいからです。五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)のうち、私たち人間が最も影響をうけるのは視覚。人間の脳が視覚から得る情報の割合は8割を超えると言われています。

 ということは、要らないものがたくさんある散らかった部屋にいるだけで、気がつかないうちに不要な影響を脳に与え続けています。捨てられない人は、ごちゃごちゃの部屋を見続けることで、知らない間に脳を疲れさせていることが多いのです。あなたの、疲れ、イライラ、ダラダラやネガティブ思考は、散らかった部屋が原因かもしれません。

 それでは、どうしたら片付けや不要なものを捨てることが出来るようになるのでしょうか。