「根本は親切心、世話焼き精神なのだろうな、とは理解できるんですが」と前置きした上で、Aさん(30歳)は話し出しました。

 「27〜28歳くらいまでが、一番親戚からやいやい言われた時期でした。田舎に帰って親戚の集まりに出ると、『もう27⁉︎ 私がその歳の時は、もう子供が2人もいたわよ!』なんて、結構な剣幕でおばさま方がヒートアップしたり。生理痛が重い、なんて話になったりすると『結婚して早く出産しちゃいなさい。子どもを産むと生理痛はすっかりよくなるから!』なんて言われたり」

 でも、Aさんは案外傷つかなかったそうなのです。「親戚の集まりでは小さいころから楽しい思いをしてきて、信頼関係があったからでしょうか。彼女たちの意見はまあ間違ってはいないと思えて、反発はしませんでした。でも聞き流していましたけれどね(笑)。結局、信頼関係のあるなしでどんな言葉も響きが変わってくる。もし信頼関係がなければ、場合によってはひどく傷つくこともあるかもしれません」

いいお見合いおばさんと悪いお見合いおばさんがいる

 一方、Bさん(30歳)は、「周囲に自分から『良い人がいたらお願いします』と言い過ぎたせいで、お見合いおばさんやおじさんに困っているという状況で……」といいます。
 「私としては、お見合いおばさん自体は私のことを思って紹介してくれるので、善意を感じるんです。でも、お見合いおばさんには『いいお見合いおばさん』と『悪いお見合いおばさん』がいると思うんですよね」

 AさんとBさんの話を聞いた結果、お見合いおばさんとは下のように大きく2種類に分かれることがわかりました。

◆いいお見合いおばさん
・紹介だけして放置してくれる
・女側の目線から男性を選んで紹介してくれる(女性の味方についてくれる)
・どちらかが気に入ってないのを察して、それ以降のやりとりを上手くフォローしてくれる

◆困るお見合いおばさん
・「恋愛対象にはならなそう…」などと断るのを許さない圧を出す
・もう一度会うことを強要してくる
・「普通の結婚が一番。(イケメンなんか諦めて、その辺の)いい人と結婚しなさいよ」と押し付けがち

 「自分の考えを押し付けず、さらっと紹介だけして、その後の進展も強要しないでくれると、こちらも気がラクなんですが…」とBさん。

 そう、アラサー女子は「紹介自体はチャンス」と柔軟に受け入れるもの。だからお見合いおばさんを全面拒否!というわけではないのですが、その後のプレッシャーが辛い……といったところでしょうか。

 さらに、アラサー女子が口をそろえてこういいます。「最も扱いに困るお見合いおばさんがいるんです」と。