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既得権謳歌のママ社員と未婚社畜女子の嘆きと負け戦(3/3)

2017年11月10日

「イキイキ両立ママ」の尻拭い残業を嘆く女子が幸せになる方法

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第一線から降りた人と戦っても「負け戦」

 「一流大学を出ているのに一般職を目指す」「小賢しい女」たちは、自分たちが決してキャリア追求の人生に向いていないことを分かっていて、ゆるっとした生き方を選びたいと早々に宣言しているのです。そして、そういう女性は、どの時代にも一定数ずっといるのでしょう。

 既得権女子とは、決して勝ってなどいない、第一線を自覚的に「降りた」女性たち。既得権女子に勝負を挑んでも、あちらはもう既に戦いを放棄しているので、戦う相手ではないのです。それに気付かずイライラするのは不毛な「負け戦」です。

あなたは何を最優先にしますか?

 女は地続き。20代女子もいずれ40代になりますし、今は子どもがいなくてもいつか出産することだってあり得る。結婚したって、現代日本の離婚率は約3割です。何が起こるか分からない今の時代、専業主婦も何かのきっかけで有職婦人にならざるを得ない、あるいはその逆の可能性も大いにあります。

 つまり「あちら側」とあなた自身は、同じ一人の女性の表裏なのです。

 「あり得るかもしれない自分」を嫌うのは、今の自分の選択は正しいと言い聞かせる正当化の心理プロセスなのかもしれない、と考え至ると、対立・反目に時間を使うのも、そんな中で引き受けているサビ残(サービス残業)もアホくさく思えませんか?

こんなことに時間と心を使っている場合じゃありません~ (C) PIXTA

椅子を蹴って立ち上がり、「批判」の声をあげて改善していこう

 まずは椅子を蹴って立ちあがり、上司に「仕事が明らかに回りません。もう○ヶ月で、チームも私も限界です。育休(時短)社員を在籍させたまま人員補助もせずに女の仕事は女同士で回せって、男何やってんの? どこ見てんの? その目は節穴なの?」と言い放ってやりませんか。

 そもそも、「育休取得率100%」はホワイトでもなんでもありません。社員の育休取得を可能にし、なおかつ社の末端で「しわ寄せ」を起こさないような制度設計までカバーしている企業がホワイトなのです。既存のメンバーに「しわ寄せ」させて無理やり解決している点で、その企業も上司もホワイト失格、むしろ現場の質としてはブラックなのです。

 「育休(時短)社員にも給与は出しているから、人員補助の余裕はない」と言う、育休や時短制度の意味が分かっていない勉強不足の上司。「女性ならではの業務だから、仕事を分かってる同じ女性にお願いしたいんだよね」なんて調子のいいことを言って、自分には面倒が降ってこないようにしている上司。自分たちのマネジメントの下手くそぶりを棚に上げて、「とりあえず女の問題は女たちの間で解決させたい」という腹が見え隠れします。育休や時短は「女の問題」じゃない、「社員全員の問題」なんだ、ということを伝えねばなりません。

 先ほど、既得権女子を時代の徒花(あだばな)と呼びましたが、「両立支援」制度もまだまだ過渡期。これからどんどん批判され、改善を加えられていくのです。特に時短勤務制度はあちこちの職場でかなりの軋轢(あつれき)を生んでいるので、ワークシェアリングなどいずれもっと有効な別の制度に取って代わられるかもしれません。

 そのためには、これを特定の女性層を憎むような「女の問題」のままにせず、意思決定をする人たちへきちんと窮状を訴えて「男女で共有する労働の問題」にしていく必要があります。だから、椅子を蹴って声を上げていいのです。「時短ママのカバーで、他の社員にしわ寄せがいく制度って、設計に問題ありますよね?」ってね。あなたの抱える憤りを、あなたもみんなも幸せになれる方法へ転換しませんか。

文/河崎環 写真/PIXTA

【参考】
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Profile
河崎 環
河崎 環(かわさき・たまき)
コラムニスト。1973年京都生まれ、神奈川県育ち。家族の転勤により桜蔭学園中高から大阪府立高へ転校。慶應義塾大学総合政策学部卒。欧州2カ国(スイス、英国ロンドン)での生活を経て帰国後、Webメディア、新聞雑誌、企業オウンドメディア、テレビ・ラジオなどで執筆・出演多数。多岐にわたる分野での記事・コラム執筆を続けている。子どもは20歳の長女、11歳の長男の2人。著書に「女子の生き様は顔に出る」(プレジデント社)
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