結婚・妊娠は「イメージを損なう」の?

 ドラマ「黒革の手帖」(テレビ朝日系)主演や数々のCM・イメージキャラクター契約を結ぶなどして、今大活躍の女優、武井咲さんがEXILE・TAKAHIROさんと結婚、現在妊娠中として、大きな話題を呼びました。

武井咲さんがEXILE・TAKAHIROさんと結婚 武井さんは現在妊娠中 (C) PIXTA
武井咲さんがEXILE・TAKAHIROさんと結婚 武井さんは現在妊娠中 (C) PIXTA

 それ自体は残暑を吹き飛ばす爽やかな驚きでしたが、追うようにして出た「人気絶頂の彼女の突然の『授かり婚』によって仕事のキャンセルや組み直しの可能性が生じ、多方面に迷惑をかけた違約金が10億円に上るのではないか」という報道のインパクトも大きかったのではないでしょうか。

 この報道には、さまざまな反応がありました。

 「ホラ見ろ」「やっぱり他人に迷惑かけちゃダメですよね」というしたり顔のコメントや、「本人に早婚願望があったらしいんですよ。確信犯……」というゲス極まりない勘ぐりも一方にはありました。

 ところが他方では「妊娠は『イメージを損なう』の? タレントの人権って何?」「こんな『マタハラ』が日本の常識なの?」と報道自体に対して憤る女性も多かったのです。

「報道は事実ではない。10億円などあり得ない」

 そんな中、9月7日に、弁護士によって構成される「芸能人の権利を守る 日本エンターテイナーライツ協会」(以下、ERA)が声明を発表。

 「武井咲さんの10億円の違約金報道について」と題したその声明によれば、そもそも広告出演契約内容に結婚や妊娠を制限する条項が含まれることは少なく、仮にそのような請求があったとしても、結婚、妊娠を理由に裁判所が認定する可能性は低いといえると明言しています(記事末リンク参照)。