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斉藤由貴「毒母」ドラマが示した行き詰まる家族の出口(2/4)

2017年3月15日

オカムスが問う 「個人」としての幸せを奪ってきたのは何なのか

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 「あなたのため」という言葉を使って、娘の自由を奪い、支配する母親。母親の言うことに素直に従い、反抗など考えもせず、自分自身が望むものを抑圧してきた娘。顕子役の女優・斉藤由貴さんは、番組インタビューの中で、顕子が美月に取る行動を「フリルのついた暴力」と的確に表現しています。フリルのついた暴力――それを愛情表現なのだと信じているのは、母も娘も、同じだったのです。

最終回で示された、閉塞する「いい家族ごっこ」の出口とは

 母の愛情は「異常」なのだ、「おかしいのはママのほう」なのだ、とようやく理解し受け入れることができた美月は、自分から離れていこうとする娘を異常な手段で引き留めようとする母に、とうとう「お母さん、私、娘をやめていいですか?」と通告します。また、最終回で、顕子は「あなたが娘をやめる前に、私がお母さんをやめるわ」と言い、顕子に離婚届を渡してジャカルタ行きを決めていた夫・浩司を追いかけます。

 「お母さんをやめる」というセリフに、私はそういう結末があったのか! と胸のすく思いがしました。脚本家・井上由美子さんが最終回で私たちに示した、お互いの行き場をなくした家族の出口。それは幸せ家族ごっこをやめ、個人対個人の関係性を正常に取り戻していくことなのだ、と感じ入りました。

 「母親」という言葉は自分の子供に対する立場を表すもので、それをやめることはできない。でも「(いい)お母さん」はやめることができる。それは、「ごっこ」だから。

「いい家族ごっこ」はやめられる(C)PIXTA

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Profile
河崎 環
河崎 環(かわさき・たまき)
コラムニスト。1973年京都生まれ、神奈川県育ち。家族の転勤により桜蔭学園中高から大阪府立高へ転校。慶應義塾大学総合政策学部卒。欧州2カ国(スイス、英国ロンドン)での生活を経て帰国後、Webメディア、新聞雑誌、企業オウンドメディア、テレビ・ラジオなどで執筆・出演多数。多岐にわたる分野での記事・コラム執筆を続けている。子どもは20歳の長女、11歳の長男の2人。著書に「女子の生き様は顔に出る」(プレジデント社)
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