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「PTAやばい」私たちの前にそびえ立つやばい世間の壁

2017年2月7日

ワーママたちが起こしつつある、機能不全組織「PTA」の改革

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 「この人たち……時代遅れすぎてやばい」。

 14年前、2000年代初頭に娘を首都圏の公立小学校に入学させた私。子育ての先には「保護者」としての学校生活があると、頭では理解し、受け入れていました。でも当時アラサーでまだ若く、学生時代からネットに親しんでいた私が地元小のPTA活動に深く携わったときのカルチャーショックといったら!

 私は上の子と下の子が約10歳年が離れているため、2000年代の学校PTAと2010年代の学校PTAを両方通り、しかも物書き特有のネタになるかもという下心から「長」がつくポストを2年ずつ引き受けてしまい、わりと本気で取り組んでしまうという、香ばしい経験を持っています。

 しかしそれは「ネタ」と呼ぶにはあまりにも……そう、「こんなんで大丈夫なのか?」と危機感さえ覚えさせられるようなことばかりでした。

「PTAやばい」が各所で噴出。「やばい」のはなぜ?(C)PIXTA

2000年代のPTA――ネット使えない。そもそもパソコン持ってない

 2000年代のPTA業務は、いわゆるIT化が著しく遅れ、村役場状態でした。お母さん方のメールアドレスがみんな携帯メールなもので、eメールで連絡するとフィルターではねられ、だけど解除法も「難しくてよくわからない」という理由で寝かされ、永遠に連絡がつかなかった時代。

 ネットは皆さん使えない。そもそもパソコン持っていない。だからやたらと昼間に顔を合わせて会議をする必要があり、しかも本題に限って決まらない。

 ペーパーレス発想などなく、たとえ2行で済むお知らせでも何でもとにかく「お手紙」や「プリント」にして何百人分も配る。

 仕事ではバリバリITを使いこなす(その表現自体がカユいですが)保護者が子供の学校のPTAにやってくると、まず違和感、やがてイライラ、その向こう側の「諦め」というお決まりのコースを経験して去っていきました。

 先生たちも個人レベルでは悪い人たちではないのですが、「職員室」という組織になった途端、上の顔色を窺い、前例主義におもねる。今もその名残は十分にあります。

 でも私はおそらく、当時彼らがネットを使えないこと自体よりも、それを教育の名の下に「みんなこうなのだから、これでいい」、「異論を挟むのは協調性や忍耐に欠け、親として不出来」とせせら笑う「怠惰の正当化」に違和感やショックを感じたのだと思います。

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Profile
河崎 環
河崎 環(かわさき・たまき)
コラムニスト。1973年京都生まれ、神奈川県育ち。家族の転勤により桜蔭学園中高から大阪府立高へ転校。慶應義塾大学総合政策学部卒。欧州2カ国(スイス、英国ロンドン)での生活を経て帰国後、Webメディア、新聞雑誌、企業オウンドメディア、テレビ・ラジオなどで執筆・出演多数。多岐にわたる分野での記事・コラム執筆を続けている。子どもは20歳の長女、11歳の長男の2人。著書に「女子の生き様は顔に出る」(プレジデント社)
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