• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

介護疲れの小室哲哉を引退に追い込んだ 潔癖社会の罪

2018年1月23日

もう嫌だ 誰得なの? 社会を挙げての不倫制裁システム

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

天才音楽家・小室哲哉が、引退した……

 90年代邦楽の代名詞でもあり、希代のヒットメーカーであった小室哲哉さんが、週刊文春による不倫疑惑スクープ(本人は明確に否定)を受けて自発的な音楽活動からの引退を表明しました。突然の引退会見で本人の口から語られた、あまりに詳細で正直な「天才音楽家の現在」は、ファンもそうでない人も、多くの人々が胸を震わせるような内容でした。

2018年1月19日、一人の天才音楽家が引退を表明しました(C)PIXTA

 2009年に著作権を巡る詐欺事件で執行猶予付き有罪判決を受けた後、2011年に妻KEIKOさんがくも膜下出血で倒れ、後遺症の残る妻の介護を続ける中での、自身の体調不良と音楽活動の苦悩。C型肝炎治療やストレスによる耳鳴り、摂食障害などの症状を抱え、治療に当たってくれる女性スタッフに心の支えを求めてしまった、と語ります。

 しかも「この数年、男性としての機能がないので、男女関係はありません」とまでの詳(つまび)らかな告白に、かつて中学生時代、「Get Wild」前夜だった80年代のTM NETWORKとそのキーボーディスト小室哲哉に熱狂していた私は言葉を失いました。

 コックピットのような何台ものシンセサイザーに囲まれ、インカムに向かって歌い跳ね回る、繊細でシャイで色白の小柄なキーボーディスト。「ああ、小室さんはあの頃のただ純粋過ぎる音楽マニアそのままで、90年代の大波に乗り、21世紀を迎え、還暦にまで流れ着いたのだ」と。

 渡辺美里の「My Revolution」で作曲家としての小室哲哉を知り、彼のバンドTM NETWORKのアルバムを1stから5thまで全曲歌えるほど通学時間に聞き込んでいた中高生時代から30年以上。むしろ90年代のTKは私が熱狂した小室哲哉ではなく、残念ながら私の耳は離れてしまいましたが、私はTKとなった彼が起こし、彼の周りに起こったこと——「現代のモーツァルト」的な道楽も含め——はどこか「天才のB面、才能の代償」なのだと思い、それを含めてトータルに小室哲哉という人間なのだと理解してきました。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
河崎 環
河崎 環(かわさき・たまき)
コラムニスト。1973年京都生まれ、神奈川県育ち。家族の転勤により桜蔭学園中高から大阪府立高へ転校。慶應義塾大学総合政策学部卒。欧州2カ国(スイス、英国ロンドン)での生活を経て帰国後、Webメディア、新聞雑誌、企業オウンドメディア、テレビ・ラジオなどで執筆・出演多数。多岐にわたる分野での記事・コラム執筆を続けている。子どもは20歳の長女、11歳の長男の2人。著書に「女子の生き様は顔に出る」(プレジデント社)
関連キーワードから記事を探す
コミュニケーション術人間関係の悩みエンタメ

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 7月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 7月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 6月号

毎日がラクになる片づけルール

読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ