アゲる女は同窓会を制すのです

 元カレ・元カノの落とし穴だとか、マウンティング通り魔だとか。まあどれだけ「ネタだよ」と言ってみたところで、やっぱり同窓会って、時に人生変えちゃいますよね。

 同窓会に行く前には覚悟が必要で、行った後は気持ちの処理が必要で。

 ……ここで発想の転換ですよ。そこまで大きな気持ちの変化をもたらす同窓会とやら、アタクシたち、怖がらずにむしろもっと活用してやりませんこと?

今年は同窓会を怖がらずに、むしろもっと活用してやりましょう(C)PIXTA
今年は同窓会を怖がらずに、むしろもっと活用してやりましょう(C)PIXTA

 先述したフィッシュの哲学通り、同窓会はどこか「自分の位置を確認できてしまう場」としての性格も根強く持っています。もちろん純粋に懐かしい仲間との再会を楽しむ場なんですよ、本来は。

 でも女子だけの会であるにせよ、その場に男子もいるにせよ、自分のこれまでの道のりを「突きつけられ」、「思い知る」場である――。社会人ならなおさら、意識するでしょう。

 ですから、同窓会こそ、いまの自分自身を正直に映す場なのだと認識し、モヤモヤしたり悩んでいたり、いまひとつ打開できない状況にいたりするときほど、嘘をつかない鏡を見に行くようなつもり、はなっからショック療法を受けに行くようなつもりで出かけてみるといいのかもしれません。

 「あの頃あんなに○○だった子が、いまこんな…」 は、アラサーやアラフォーにもなれば、お互い様。

 仮に元カレ・元カノに会って心を乱されても、セルフコントロールできる自分の成長を感じるかもしれません。百歩譲ってどうにもセルフコントロールできないほどなら、そりゃよっぽどの出会いなんだからいっそロマンスに身を投げちゃえよ。人生短いんだからさぁ! 

 そんなわけで、最近同窓会に行っていないあなた。その扉を開けると、どんな「自己啓発」や「自分への投資」よりもずっと効果的に効率的に、いまの自分を変えられるのかもしれませんよ。

文/河崎 環 写真/PIXTA