自分で感情の立て直しをしている「デキる人」

 「デキる人」は基本的に、業務遂行能力が高い人たちです。ということは、その人から見て周囲には、相対的に「自分よりイマイチ」の人が多いわけです。

 「自分なら短時間で簡単にできることが、どうして他の人は遅い上に要領が悪いんだろう?」「なんでこんなことも満足にできないんだろう?」と残念に思ったり、相手を非難したくなる瞬間もあるかもしれません。

 しかしそんなとき、「デキる人」は、すぐに自分のネガティブ感情に気付いて、自分で感情の立て直しを行っています。

 「まぁ、仕方がないな」「そういうことにしておこう」

 これが、ネガティブ感情に落ちた状態から、ニュートラルな状態に戻るための魔法の呪文です。

 「デキる人は」、いつまでもネガティブ感情を握り締めるようなことはしません。さっさと手放し、ニュートラルに冷静に考えられる状態にすぐに戻ってくるのです。

 気持ちを切り替えたら、「さて、より良い結果を出すために、これから何をどうすればよいのか?」と、論理的に考えます。グダグダ文句を言う間もなく、すぐに次の仕事に着手します。

 だから、「デキる人」は、ストレスをためません。自分自身でストレス・マネジメントができるから、安定して考え、行動し、成果を出し続けられるのです。