人によって、朝食は「パン派」「和食派」、「サラダやスムージー派」と好みが分かれますよね。もちろん、何も食べない「朝食抜き派」よりは何か食べたほうがよいのですが、漫然と食べているだけでは栄養素が足りない可能性もあります。食と健康に詳しい、予防医療コンサルタントの細川モモさんに、「理想の朝食メニュー」について伺いました。
予防医療コンサルタント
アメリカで最新の栄養学を学び、International Nutrition Supplement Adviserの資格を取得。医師や栄養士による予防医療チーム「Luvtelli Tokyo&New York」主宰。2011~2015年にミス・ユニバース・ジャパン ビューティーキャンプ講師を務める。2014年からは三菱地所と共同で東京・丸の内に「まるのうち保健室」を立ち上げ、国内初となる「働き女子1000名白書」をまとめる。著書に「細川モモの美人食堂」(主婦の友社)、「『食事』を知っているだけで人生を大きく守れる」(ダイヤモンド社)など。
たんぱく質をきちんと摂取していますか?
あなたは今日、朝ごはんを食べましたか?
「ちゃんと食べた」という人も、ちょっとメニューを思い出してみてください。その中に「たんぱく質」は含まれていたでしょうか。
「例えば、『パンとコーヒーだけ』となると、たんぱく質は含まれません。一見ヘルシーな『スムージーやサラダだけ』でも、糖質やビタミン類は取れるものの、たんぱく質は含まれません。たんぱく質は意識しないと、摂取しづらいんです」と細川さん。
前編・働く女性 「100歳まで生きる朝食」を食べていない では、たんぱく質が不足している女性の比率は89%と高比率であるという、「まるのうち保健室」の調査結果をご紹介しました。「朝食との関係で見ると、たんぱく質が足りている女性で朝食を食べないのは5%だったのに対し、たんぱく質が不足している女性で朝食を食べない人は43%であることも分かりました」(細川さん)
では、なぜ、朝食にたんぱく質が必要なのでしょうか?
「たんぱく質はアミノ酸で構成されており、私たちの体をつくる材料なんです。肌や髪はもちろん、筋肉や骨、内臓に血液、とすべてのパーツに関わってくるもの。健康的で美しい体をつくるためには、欠かせないものなんですよ」(細川さん)
でも、たんぱく質の役割はそれだけではない、と細川さんは続けます。