ダークカラーを選んだら、甘さをプラス(Mプルミエ)
上で紹介したボウタイブラウスの逆パターンとして、「ダークカラーを選んだら、どこかに甘さをプラス」というのも、印象を柔らかくするポイントです。
ダークカラーで、なおかつデザインがシャープだったら、堅過ぎる印象を与えてしまう可能性大だからです。
写真のネイビーブラウスは、パフスリーブや胸元のデザインがフェミニンなので、全体として柔らかい雰囲気に。
ダークカラーの中で、オフィスになじんで「信頼」を伝える色はネイビーだということも覚えておきましょう。黒は強過ぎる主張になるので、積極的には使わないことをオススメしています。
幅広いスタイルに合う7分丈ブラウス(Canau by Kana Minami)
6月に発売予定の私のオリジナルブランド「Canau by Kana Minami」では、色にこだわってブラウスを開発しました! 顔映りのいいライトイエローの他、オフホワイト、ミントグリーン、ペールピンクも。
こだわったポイントは、シーンや着る人の性格タイプを選ばないシンプルなデザインと、伸縮性たっぷりの着心地のよさ。丈は裾を出してもきれいにキマるように計算しています。袖口はゴム仕様になっており、腕がスラリと美しく見えます。
ストライプやボーダーは寒暖色のMIXを(ザ・スーツカンパニー 銀座本店)
かわいいストライプやボーダーを見つけると、つい手を伸ばしたくなる気持ち、分かります!
でも、仕事服として使いたいときはちょっと冷静に選んでください。使われている色の種類が「寒色」と「暖色」のどちらも入っていると、ぐんと着回ししやすく、オフィスにもなじみやすくなります。
上の商品であれば、白地に主張し過ぎない細いブラックの寒色と細いベージュの暖色が組み合わさることによって、「暖色系のジャケットにも、寒色系のジャケットにも合う」というスーパー着回しアイテムになるのです。
幾何学模様は色の選び方に気を付けて
独創的な発想力やクリエーティビティを伝えるのにピッタリな柄が幾何学模様。ただし、あまりにも個性的過ぎる模様を選ぶと、「ちょっと不思議で近寄りがたい人」という印象や威圧感を与えてしまいかねません。
選ぶ時のポイントは、オフィスで浮かない「寒色ベース」であること。グレー、ベージュ、ネイビーといったベーシックカラーがメインになっている模様だと、落ち着いた印象を損ないませんよ。
以上、ノーカラージャケットと合わせてそろえたいブラウスを一挙紹介しました! ご説明したポイントは、トレンドによらず「定番ルール」として役立つものばかりです。きちんと見える、アイロンがけが要らない、ニットやカットソーのように洗濯による劣化もしづらい、艶感がレフ板効果を生むといういいことづくめのブラウスをぜひ、日々のお助けアイテムとして取り入れてみてくださいね。
店頭で数あるブラウスから1着を選ぶ時の基準として生かしていただき、ますますすてきに輝く装いを楽しんでくださいね。
聞き手・文/宮本恵理子 写真/PIXTA