寝る前の習慣・寝具のこだわり これで快眠が得られた

Q.「すぐ眠る」ために、自分自身で工夫していることはありますか?(複数回答)

1位 特に何もしない 51.8%
2位 寝る3時間前は何も食べない 11.1%
3位 エアコンよりも扇風機を使っている 9.6%
4位 ヨガをする 6.4%
5位 昼に運動をする 5.7%
6位 間接照明を使っている 5.4%
7位 温かい飲み物を飲む 4.3%

「その他」の回答としては、

「寝る数時間前からブルーライトに当たったり、明るい所にいたりするのを控えている」(25歳、学術研究・技術サービス、経理・一般事務)

「夏でも湯に漬かって体を温め、就寝前に体温が下がるようにする」(32歳、電気・ガス・水道、営業事務)

「電気を豆電球にして暗くする、携帯を見ない、音楽を聴かない」(35歳、製造、企画)

「夜のルーティンをだいたい決めている」(40歳、製造、その他<薬事>)

 皆さん、自分なりに工夫している様子がうかがえます。

 寝心地に関わるのはやはり寝具。アンケート回答から、読者のこだわりが見えてきました。

Q.まくらのこだわりはありますか? それによってどんな効果がありましたか?

「その日の体調によって枕の高さを変えている。カバーは毎日取り替え、その上から自分好みの肌触りのいいカバーをしている」(33歳、商社、営業)

「1万円ぐらいする低反発のまくらを購入したが、最初は首・肩にフィットしたものの、そのときの体の調子によって合わなくなった。今はバスタオルを丸めて首と布団の隙間にフィットさせている」(33歳、情報通信、人事)

Q.リネンのこだわりはありますか? それによってどんな効果がありましたか?

「シーツがずれて体にまとわりつくのが嫌なので、ボックスタイプのシーツを使うようにしている。また、素材も柔らかい綿でないと、もぞもぞして気持ち悪く感じる」(25歳、団体職員、中小企業支援)

「冬はもこもこの暖かい素材を使用。それ以外の季節は、肌触りのよいタオル地を使用し、気持ちよく眠れている」(36歳、金融、営業)

Q.布団へのこだわりはありますか? それによってどんな効果がありましたか?

「奮発して少し高いマットレスを買ってから、朝起きたときの体の痛みが軽減した。以前は四六時中といっていいほど腰に痛みを感じていたが、マットレスを変えてから、ほとんど痛みを感じなくなった」(23歳、医療福祉関連、専門職)

「肌が弱いので、シルク毛布を必ず使用。薄手なので、夏場も冬場も使用できる」(33歳、製造・経理、総務・秘書・一般事務)

 皆さん、寝具にこだわり、快適に眠れる対策をしているようです。

 最後に、読者が「コレで睡眠を改善できた!」という、具体的な対策を紹介します。参考にしてみてください。

「年中湯船に漬かる、夏場でも冷たい飲み物はできるだけ避けるようにして、体の内部を冷やさない・温めることを常に心掛けていたら体調がよくなり、自転車通勤で有酸素運動ができるように。0時前には必ず眠気がきて、夜中に起きることもなく睡眠の質もよくなった」(32歳、電気・ガス・水道、営業事務)

「目覚ましは使わず、カーテンを少し開けて自然光で起きるようにしている。嫌なタイミングで急に起こされることがないので目覚めが良く、季節によって多少変わるが、毎日おおよそ決まった時間に起きる習慣ができた」(31歳、医療福祉関連、専門職)

「音楽を寝る直前まで聴いていたが、就寝前は脳を鎮めるためにやめたほうがいいと知ってやめた。ぐっすり眠れているので効果はあるのかも」(35歳、製造、企画)

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 今、睡眠に満足していない人も、快適な眠りを得るためのヒントが見つかったでしょうか? 本特集は今回で最終回です。

 睡眠は、誰もが共通して行う、人生の3分の1を占める大切な時間。この時間を上質なものに変えられれば、仕事の効率化につながるだけでなく、人生も変わると言っても過言ではありません。

 満足できる眠りを、ぜひ手に入れてくださいね。


文/中島夕子 イラスト/森のくじら