5、吸湿性・速乾性がいいパジャマを着る

 睡眠中の疲労回復効果を高めるためにも、就寝時はルームウエアでそのまま寝るのではなく、パジャマに着替えるのがおすすめ。

「ポイントは締め付けや摩擦が少ないものを選ぶこと。スパッツをはいて寝る人は睡眠の質が悪いという報告もあります。ルームウエアでも締め付けがなく、吸湿性・速乾性がいい素材ならOKですが、就寝前にパジャマに着替えることが入眠儀式になり、自然と眠りモードに入れる効果も」(三橋さん)

6、寝る前にコップ1杯の水を飲む

 睡眠中にも熱中症は油断できません。寝る前にはコップ1杯の水分を取りましょう。

「年齢を重ねるほどに、体感温度が鈍り、喉の乾きにも気付きにくくなります。喉が乾いていないと思っても、就寝前には水分を取り、エアコンを我慢しないことも大切です」(三橋さん)

寝る前は水分を控えたくなりますが…熱中症対策は必須です (C) PIXTA
寝る前は水分を控えたくなりますが…熱中症対策は必須です (C) PIXTA

 すぐに実践できる夏の快眠テクニックをお届けしました。次回は忙しい働く女性にお届けする最強のながら作業「”寝ながら”できる4つのこと」をお届けします。

この人に聞きました
三橋美穂
快眠セラピスト
三橋美穂さん
寝具メーカーで商品開発や枕のアドバイザー育成などに携わった後に独立。全国での講演や執筆活動を通して、眠りの大切さや快眠の工夫を提案。著書に『驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100』(かんき出版)など。

菅原洋平
作業療法士
菅原洋平さん
民間病院の精神科勤務後、国立病院機構で脳のリハビリテーションに従事。現在、東京・千代田区のベスリクリニックで睡眠外来を担当。「アクティブスリープ指導士養成講座」を主宰している。
特集「仕事がはかどる睡眠術」目次
(1)ぐっすり眠れてる? 自己流はNG! 眠りの常識ウソ・ホント
(2)夏の快眠ワザ 寝苦しさを解決して良質な眠りを(この記事)
(3)美容、学習、減量……寝ながらできる、最強の「ながら」作業(8月22日公開予定)
(4)仕事の生産性を上げるための戦略的睡眠のススメ(8月25日公開予定)
(5)「眠れない!」から脱却しよう タイプ別・不眠解消法(8月29日公開予定)
(6)アンケートで分かった! 読者の睡眠のリアル(8月31日公開予定)

聞き手・文/中島夕子 イラスト/森のくじら 写真/PIXTA