皆さんの睡眠は、質・量、共に十分ですか? 目覚めたときに満足感はありますか? 今回から「仕事がはかどる睡眠術」特集がスタートします。仕事のパフォーマンスを上げるための睡眠テクニックや、夏の快眠術など6回にわたってお届けします。

特集「仕事がはかどる睡眠術」目次
(1)睡眠は時間より質が大事? 眠りの常識ウソ・ホント(この記事)
(2)夏の快眠ワザ6つ エアコンはつけっ放しにしてOK?(8月11日公開)
(3)美容、学習、減量…寝ながらできる、最強の「ながら」作業(8月22日公開)
(4)仕事の生産性を上げるための戦略的睡眠のススメ(8月25日公開)
(5)「眠れない!」から脱却しよう タイプ別・不眠解消法(8月29日公開)
(6)アンケートで分かった! 読者の睡眠のリアル(8月31日公開)

睡眠は頭で考えてコントロールしなくてよい

昼のパフォーマンスを上げるための、睡眠の新常識を教えます イラスト/森のくじら
昼のパフォーマンスを上げるための、睡眠の新常識を教えます イラスト/森のくじら

 「昨日は飲み会で5時間しか寝られなかった!」「今日は早く帰宅できるから8時間寝よう」など、私たちは睡眠を長さで捉えがちですが、そもそも睡眠を長さで捉えるのは間違いだそう。

 「睡眠が十分かどうかは、日中の頭のさえ具合やパフォーマンスの発揮具合でチェックしましょう」と作業療法士の菅原洋平さんは話します。

 「起床4時間後に眠気がないかどうかで判定を。起床して4時間後は1日で最も頭がさえている時間帯。ここに集中のピークがきていれば、適正な睡眠が取れているということ。仕事が乗ってこない、あくびが出るということがあれば、睡眠時間が足りていないか、睡眠の質が低下しているということ」(菅原さん)

 快眠セラピストの三橋美穂さんも、「夜間の睡眠が十分でも、起床してから8時間後は、生体リズムで軽い眠気がやってくる時間。この時間帯以外に、眠気や疲労感がなければ、適正な睡眠が取れています」と話します。

 では、次ページでは、睡眠の「質」について解説します。