睡眠の質とは? 睡眠中は脳で何が起きている?

 脳にとって睡眠とは、起きているときに脳内にたまった睡眠物質を分解する作業。睡眠物質がたまれば眠くなり、分解し切ったら目覚める仕組みです。同時に、睡眠には成長ホルモンを分泌する大事な役割があります。

 8時間寝ていても、睡眠の質が悪ければ日中に眠くなり、短時間でも質のよい睡眠が取れていれば、日中のパフォーマンスは低下しません。ここでいう、「睡眠の質」とは一体何でしょうか?

睡眠の深さの推移
睡眠の深さの推移

 このグラフは、眠りの深さのサイクルを表したもの。睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠の二つに分けられ、ノンレム睡眠のうち3と4が深い睡眠である「徐波睡眠」。徐波睡眠が出ていない睡眠は、質の悪い睡眠といえます。

 「徐波睡眠は寝始めの3時間にしか訪れず、成長ホルモンが分泌されるチャンスはココだけ。成長ホルモンには、体を回復させたり、免疫力を高めたり、日中に摂取した糖分や脂肪分を代謝したりする役割があります。」(菅原さん)

 睡眠で一番大切なのは寝始めの3時間! ここで深い眠りに持って行くには、いくつかのポイントがあります。