スケジューリングは人生の問題に直結している

 では、どうしたらいいか。我々が推奨したいのは、「自分で決める」というアクションです。ゆうこさんの予定は、ゆうこさん自身のものです。「たぶん大丈夫だと思う」という当てにならないものに引っ張られるより、「いつまで回答を待つ」と自分で期限を決めるなり、「だったら他の選択肢を探る」とその場で彼を切り捨てるなり、自分自身で手綱を握っていくほうがモヤモヤもなくなると思います。

 残念ながら、彼らを変えることができるのは彼ら自身しかいません。決断力は経験によってしか養われないし、スケジューリングというのもある種の技術を要します。そのため、とにかく彼らが経験値を積み上げていかない限り、いつまでたっても「直前まで予定を決めたがらない」という性質が改まることはないでしょう(断ることに慣れるのも、はっきり断るという経験を積んでいく必要があると思われます)。

 恋愛におけるスケジューリングの問題は、地味ながらもなかなか普遍的な問題です。というのも、予定や約束は突き詰めると「自分がどういう時間を過ごしていくか」という人生の問題に直結しているからです。

 ゆうこさんのお悩みの核心は、男性たちの曖昧な態度によって生じる「他のアクションが取れない」および「優先順位が低いのではという不安」ではないかというのが我々の見解でした。これは根本的には男性が自分自身を見つめ直して改めていくしか解決できない問題ですが……そんな彼らに引っ張られてモヤモヤし続けるよりも、ゆうこさん自身で手綱を握っていくほうがよりよい時間を過ごせるのではないか、と我々は考えています。

 今回は非のないゆうこさんに対して変化を求めるような回答になってしまって心苦しいばかりですが、モヤモヤを解消するためにも、ぜひ主体的に選択してみてください(そして我々自身も、決断やスケジューリングに関する意識を見直していきたいと思います……)。

回答・図版/清田代表&森田専務 文/清田代表 写真/PIXTA