実は恋愛も失恋もしていない?

 率直に言って、今回はつかみどころのないお悩みだなと感じました。ですが、解決策を考えはじめてみると、これは誰でも陥る可能性のあるマインドであることに気が付きました。

 ポイントは「いつも同じ失敗パターンの繰り返し。これを打開するにはどうしたらいいか」という部分になるでしょう。そしてそのパターンとは、「新しい恋の予感 → 悶々としているうちに相手に恋人ができる → 諦める」というものです。

 なので、理屈だけで考えれば、答えは「ピンと来たらすぐ動こう!」になるはずです。片想いである以上、自分からアプローチするしかないし、相手に彼女ができると終了なら、フリーなうちに素早くアクションするしかないからです。

 しかし、おそらくこれでは何の回答にもならないでしょう。なぜなら、実はカナさんは恋愛も失恋もしていないからです。

 今回のケースは、冒頭に元カレ(ひばりの息子)の話があるため何となく失恋っぽい内容に感じますが、それ以外の人たち(時計屋・バーテン・五郎丸)には具体的なアプローチをしたわけじゃないし、ましてや告白してフラれたわけでもない。となると、これは失恋でもなければ、「誰ともうまく行かない」という話でもない、ということになります(なお、元カレ問題はほとんど関係性を感じられないため、今回は大胆にスルーしていきたいと思います)。

 では、何なのか。次のページで考えていきましょう。