決断しないといつまでも“亡霊”に悩まされてしまう

 決断せよというのは、何も“精神論”として言っているわけではありません。麻耶さんの希望はYさんもしくはKくんと付き合うことであり、決断はそのためにメリットをもたらすと思うからこそ推奨しているわけです。

 Yさんにトライし続けるにしても、Kくんをキープしたままだと、存分にYさんを待つことはできません。Kくんがいるからと焦って告白して玉砕したとしたら、Yさんに振られたことをKくんのせいにしてしまう心理も生まれかねません。「とりあえずKくんと付き合い、Yさんにもトライし続ける」がイバラの道なのはそのためです。

 また、とりあえずKくんと付き合ってみても、「Yさんだったら……(もっとドキドキできただろうな)」という気持ちが抜けないだろうし、KくんにケリをつけないままYさんと付き合えたとしても、交際する中でYさんから気持ちの矢印を感じなかったり、何かと不安になったりした場合、「Kくんだったら……(愛されているという安心感があっただろうな)」と考えてしまう可能性が高い。

 YさんにあってKくんにないもの。KくんにあってYさんにないもの。それらにまるで“亡霊”のように取り憑(つ)かれ、いつまでたっても悩みから抜け出せない……。それを防止するためには決断というアクションがどうしても必要になってきます。