もっと楽な気持ちで恋愛を進めるために

 恋愛は、ごく単純化すると「出会う → 仲良くなる → 付き合う」という三つのステップに分けることができます。今回注目していきたいのは、「仲良くなる」という真ん中のステップです。

 いわゆる「女子力」を使わずに仲良くなりたい相手と仲良くなることができれば、小百合さんが恋愛をもっと楽な気持ちで進めることができるのではないかと考えます。

 でも、そんなことを可能にするテクニックが本当にあるのか――。そこで筆者(森田)の頭に浮かんだのが、桃山商事代表の清田でした。

「仲良くなる力」は才能ではなくテクニック

 清田は人と「仲良くなる」のが上手な人間です。相手が女性であれ男性であれ、知り合ってから仲良くなるまでの時間が異様に短く、しばしば驚かされることがあります。彼は男女のお付き合いを始めるに当たっても、友人として仲良くなってから交際に至ることがほとんどなので、恋愛でもその仲良くなる力を発揮していると言えるでしょう。

 清田のように「仲良くなる」のが上手な人のことを、その人固有の「才能」や「特殊能力」だと言って片付けるのは簡単です。しかし清田本人に聞いてみると、彼は自分のことをむしろ「コミュ障」だと認識している。初対面の人が苦手だし、明るい性格でもないと言います。ではなぜ仲良くなれるのか…? それは才能ではなくテクニックによるものだと断言しています。つまり、後天的に獲得したものだというのです。

 そこでここからは、清田代表へのインタビューを通して、仲良くなりたい相手と仲良くなる具体的な方法を考えていきます。

仲良しマスターの秘訣~ポイントその1

――最初に確認しておきたいのですが、清田代表には、自分が人よりも仲良くなるのが上手だという自覚はありますか?

清田 あります。

――即答でしたね。いつになく自信を感じます。どうすれば清田代表のように人と仲良くなれるのでしょうか。秘訣を教えてください。

清田 前提として、僕は誰とでも仲良くなれるわけではありません。あくまで「仲良くなりたいと思った人」と仲良くなるのが得意という話です。その上で話を進めると、ポイントは二つあります。一つ目は、人が自分を見たときに抱く印象と実際の外見に、大きなギャップを作らないようにすることです。

――どういうことでしょうか?