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1年前の電通過労自殺 長時間労働からあなたを守る方法

2016年12月24日

「命よりも大切な仕事はありません」高橋まつりさん母の言葉

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 10月、電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24歳)の過労自殺が労災と認定されたというニュースを聞き、強い衝撃を受けました。2015年8月に女性活躍推進法が成立、16年4月施行、同年8月に初の働き方改革担当大臣が誕生と、女性活躍と働き方改革の重要性が叫ばれていた昨今にこんな痛ましいことが起こるとは…。

 希望を持って社会人となった若い女性が1年もたたずに自死を選ばざるを得ない構造的な問題が、この日本に根深くあることを改めて思い知らされました。

 また、私事ですが、私には、高橋さんと同世代の遠方で働いている娘がいるため、このニュースを聞いたときに、いてもたってもいられず、「あの子は大丈夫なのだろうか」と心配になり、LINEで連絡を取りました。

 最愛のお嬢様を亡くされたお母様のお気持ちを思うと言葉もありません。高橋さんに謹んで深く哀悼の意を表すとともに、このことを心に深く刻み、働く女性が心身ともに健康で働き続けるためには何が必要なのかを考えたいと思います。

働く女性が心身ともに健康で働き続けるためには何が必要なのでしょうか(C)PIXTA

長時間労働とハラスメント、心身ともにダメージを受ける女性たち

 警察庁のデータでは、2015年(平成27年)の自殺者は約2万4000人余り。そのうち、勤務問題を原因・動機の一つとする自殺者は約2200人と推定されます。勤務問題のうち、「仕事疲れ」が3割を占め、「職場の人間関係」と「仕事の失敗」が2割、「職場の環境変化」が1割となっています(厚生労働省「平成28年版過労死等防止対策白書」より)。年に約2200人ということは、1日6人が自殺しているということで、改めてその多さに驚愕します。

 現在発売中の日経ウーマン2017年1月号では、「他人事じゃない!電通女性社員の過労自殺」と題して緊急企画を組んでいます。

日経ウーマン2017年1月号

 同誌メルマガでアンケートを実施したところ、1週間で103通もの投稿が寄せられました。それを読むと、多くの働く女性たちが長時間労働やパワハラに関して悩んでおり、過労自殺は自分にも起こりうることと思っていることが分かりました。

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Profile
麓幸子
麓 幸子(ふもと・さちこ)
日経BP総研マーケティング戦略研究所長
日経BP社執行役員。1984年筑波大学卒業。同年日経BP入社。88年日経ウーマンの創刊メンバーとなる。2006年日経ウーマン編集長。12年ビズライフ局長。14年日経BPヒット総合研究所長・執行役員。15年日経BP総合研究所副所長。16年日経BPヒット総合研究所長を経て現職。法政大学大学院経営学研究科修士課程修了。内閣府研究企画委員などを歴任。筑波大学非常勤講師。一男一女の母。著書に『女性活躍の教科書』『就活生の親が今、知っておくべきこと』など多数
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