• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「私はダメ」自虐の無限ループ あなたのせいじゃない

2017年7月18日

自分の居心地を悪くしていたのは「ペテン師症候群」

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア
第1回「号泣の不本意な異動だったのに全く後悔していない理由
第2回「『私はダメ』自虐の無限ループ あなたのせいじゃない」(今回はここ)

 前回の記事「号泣の不本意な異動だったのに全く後悔していない理由」で、「女性たちは自分の力を正確に見積もることが苦手で、『私なんかダメ』『この程度しかできない』と思いがちで、そこに心理的なワナがある」と書きました。今回はそのことについて書きたいと思います。あなたは心理的なワナに陥っていませんか。

「キャリア・ミスト」…女性は霧の中を歩いている

 あなたの会社にはベテランの女性社員はいますか。女性の先輩がいますか。私は今年入社して33年目(!  自分で書いてもうこんなにたったのかとびっくりしています)なのですが、そういう女性はいますか。また、会社の中に女性がどれだけいますか。女性比率は2割ですか。3割ですか(この比率はとても重要です。後述します)。

 職場の多くは男性で占められています。男性は会社で多数派です。きっとあなたの会社でもそうでしょう。また、課長、部長、役員、社長も男性ということがほとんどでしょう。そうすると、男性は、新入社員の頃から、「ロールモデル」(=働く上でこうなりたいと思うお手本)が獲得しやすくなります。「10年後、20年後、30年後はこの会社で自分はこうなっているだろう」というキャリアの見通しが立つのです。

 かたや女性はどうでしょうか。女性は会社で少数派です。マイノリティーなのです。

まだ正社員で活躍し続ける女性はマイノリティーなのです (C) PIXTA

 たとえ職場に女性がいたとしてもそのすべてが正社員というわけではありません。業界や会社によっても違いますが、正社員に占める女性の割合は2割くらいでしょうか。また、女性は働き続けるのが難しいという現実もあります。最初に妊娠がきっかけで5割の女性が職場を去ります。ベテラン女性社員ほど人数が少なくなるという先細り傾向があるのです。働き続ける女性が少ないので女性管理職の数もまた少ない。4割程度の企業では、まだ、課長相当職以上の女性管理職がいません。

 つまり、女性は組織の少数派であり、長く勤め続ける人も少ない。そのため、女性は男性と違って、「こうなりたい」と思うロールモデルが見つけられず、「自分は将来こうなるであろう」というキャリアの見通しも獲得できにくい状態にあります。

 自分のキャリアの見通しが不透明であることを、学術用語で「キャリア・ミスト」といいます。

 将来のキャリアに霧がかかって先が見えないということです(この言葉を大学院で学び、「なんとぴったりな言葉だろう」と思いました)。つまり、日本の働く女性たちは霧の中を歩いているのです。それであれば、不安なのも迷うのも当然ですよね。

 男性はいずれ組織を担う後継人材であると期待され、後継者になるような仕事も与えられます。しかし、女性は期待もされないしそのように育成もされてきませんでした。

 「キャリアに対して不安や迷いを抱くのは、自分が弱いから。だから自分はダメなんだ」
 「昇進のチャンスがあるのにそれを受ける自信がない。力不足の自分がいけないんだ」

 と自分を責めてしまいがちなのが女性です。これが心理的なワナです。自虐の無限ループに陥りがちな女性たちに対して、私はこう伝えたいです。

 「それはあなたのせいではない。だって、私たちは霧の中を歩いている、いや、歩かされているんだから、不安に思うのは当然だよ。そういう構造があるんだから」と。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
麓幸子
麓 幸子(ふもと・さちこ)
日経BP総研マーケティング戦略研究所長
日経BP社執行役員。1984年筑波大学卒業。同年日経BP入社。88年日経ウーマンの創刊メンバーとなる。2006年日経ウーマン編集長。12年ビズライフ局長。14年日経BPヒット総合研究所長・執行役員。15年日経BP総合研究所副所長。16年日経BPヒット総合研究所長を経て現職。法政大学大学院経営学研究科修士課程修了。内閣府研究企画委員などを歴任。筑波大学非常勤講師。一男一女の母。著書に『女性活躍の教科書』『就活生の親が今、知っておくべきこと』など多数
関連キーワードから記事を探す
働き方お仕事術コミュニケーション術

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

  • 仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ
    日経ウーマン 9月号

    特集「着ない服から心のイライラ、仕事のムダまで、ぜ~んぶ、スッキリ!『1分で捨てる!新習慣』」。第2特集「貯めてる女子はやっている!お金の裏ワザ130」。

  • もっと健康に、もっと美しく
    日経ヘルス 9月号

    たるみ・脂肪・ゆがみ…“お腹ぽっこり”″の悩みをすべて解消!「朝夜5分で下腹を凹ませる」方法を総力特集♪

  • 働くママ&パパに役立つウェブマガジン
    日経DUAL 8月号

    「日経DUAL」8月号は「100年ライフに備える共働き家計」「仲良しセックスレスはいいこと?悪いこと?夫婦のスキンシップ」2本の大型特集のほかに、【妊娠・復帰】【保育園】【小学低学年】【小学高学年】と、子どもの年齢を4つに分類し、それぞれの年齢で今知りたいノウハウをお届します。「竹内薫 娘のためにトライリンガル学校を設立」「西原理恵子 妻も夫も『愛してる』って言おうよ」など注目の記事も満載です。

働く女性 必読の書

おすすめ本日経ウーマンの本日経ヘルス&プルミエの本

もっと見る

キャリア&スキル
就職・転職
働き方
副業
お仕事術
コミュニケーション術
資格・語学
マネー
PC・スマホ
教養・マナー
ウーマン・オブ・ザ・イヤー
ヘルス&ビューティ
ダイエット
カラダの悩み・病気
メンタルヘルス
健康レシピ・食材
メイクアップ
スキンケア
健康知識
ライフ
恋愛・結婚
人間関係の悩み
お買い物・節約術
整理・収納
ファッション
グルメ
エンタメ
旅行・お出かけ
暮らし方

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

PC版 | モバイル版

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ