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「脱・いい子」の価値高まる 自分の頭で考え行動する

2017年6月13日

「考える学生をつくりたい」――東京家政学院大学廣江学長

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 キャリア教育の重要性に早くから着目し、23年間在職した前任校はオムニバス型授業やインターンシップなど、「社会と向き合う力」を養う取り組みを精力的に行ってきた東京家政学院大学の廣江彰学長。2015年の学長就任から2年、任期の折り返しを迎える廣江氏に女子教育に対する考えや家政学の今日的な役割、改革が進む大学の将来像について聞いた。

女子学生のインターンシップや働く女性のためのキャリアセミナーを実施

――学長は長年、大学教育に携わってこられましたが、女子大学に着任されたのは東京家政学院大が初めてですね。

廣江彰学長(以下、廣江):はい。ただ、女性の教育については前任校時代からテーマにしていて、女子学生のためのインターンシップや、働く女性のためのキャリアセミナー行いました。そういったことを本学でもやりたいと思っています。

――女性に向けた取り組みを行おうと思った経緯についてお聞かせください。

廣江:前任校は男子より女子の方が第1志望で入学してくるケースが多かったのですが、社会活動などをやっていくと、女子学生は男子学生の陰に隠れてしまいがちでした。また、就職活動の際に求人情報が紙媒体で届く時代だった頃には、男女で明らかに量が違うし、面接でも私からすると非常に優秀だと思う女子学生がさんざん落とされたりするわけです。企業にはもっと学生をよく見てほしいと思っていたのですが、残念ながら世の中は平等にはできていないということです。

 そういう現実がある中で、大学としては、性別に関係なく、ただし特に女子学生には自分に自信を持って、率先して何かを行っていく能力をつけられるようにする必要があると考えました。

 よくリーダーシップ教育といいますが、私自身はそういう言い方をしていません。自分の能力を正確に理解し、組織や社会の中で生かす力が身につけば、ある人は先頭に立ってリーダーの役割を果たすかもしれないし、ある人はしんがりとして後ろから人を押し上げるようになるかもしれない。大切なのは、自分の能力をどのように発揮すべきか自覚することだと考えています。

1976年慶応義塾大学経済学研究科経済政策専攻修士課程修了(経済学修士)。85年慶応義塾大学経済学部経済学研究科博士課程単位取得退学。91年立教大学経済学部助教授・同経済学研究科助教授。92年日本大学商学部講師。93年立教大学経済学部教授・同経済学研究科教授。2001年ビジネスデザイン研究科教授を兼担。14年立教大学定年退職。15年同東京家政学院大学学長に就任

――インターンシップにはどんな狙いがあったのでしょうか。

廣江:組織というものを知り、その中で役割を果たす経験をしてもらうことです。

 たとえば社会学部で統計学を学んでいた学生は、アンケートに慣れているので、消費者ニーズのアンケート用紙を作って会社に提案してみると、「学生はこんなことができるのか」と言われたりするんです。企業は学生に対する認識が変わるし、学生自身にも、自分のやっている勉強の価値がフィードバックされます。

 急成長した中堅IT企業に行ったある学生は、「社員も遊んでいるし、ここにいてもやることがないからインターンを辞めたい」と言ったんですね。でも私は「辞めてもいいが、その組織がいかにたるんでいるかをきちんとレポートに書いて人事部長に提出しなさい」と伝えました。いい職場であっても悪い職場であっても、組織を経験することでいろんなことに気づけるようになる。「問題発見型」の力が身につくのです。

 96年に前任校で初めてインターンシップを始めたときは男女一緒でしたが、先に言ったように社会的な差別構造の中で女子学生に自信を持つきっかけを与えようと、女子に特化したインターンシップも実施しました。

 働く女性向けのキャリアセミナーを開いたのも、企業が女性社員の能力を生かし切れていないという現状があったからです。女性たちの能力を具体的な結果に結び付けたいと思い、北海道の食品メーカーの商品開発支援も行いました。

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Profile
麓幸子
麓 幸子(ふもと・さちこ)
日経BP総研マーケティング戦略研究所長
日経BP社執行役員。1984年筑波大学卒業。同年日経BP入社。88年日経ウーマンの創刊メンバーとなる。2006年日経ウーマン編集長。12年ビズライフ局長。14年日経BPヒット総合研究所長・執行役員。15年日経BP総合研究所副所長。16年日経BPヒット総合研究所長を経て現職。法政大学大学院経営学研究科修士課程修了。内閣府研究企画委員などを歴任。筑波大学非常勤講師。一男一女の母。著書に『女性活躍の教科書』『就活生の親が今、知っておくべきこと』など多数
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