正常な生理の基準とは?
そして本題である「普通の生理」の基準についても、吉野さんに教えてもらいました。
正常な生理の目安 | 読者の平均 | |
生理周期日数 | 25~38日 | 21~40日 |
出血持続日数 | 3~7日(平均5日) | 1~10日(平均5.6日) |
出血量 | 20~140ミリ。一番多い日(2、3日目)でも昼に夜用ナプキンを使わずに済むくらい。ナプキンが1日10枚では足りない、タンポンとナプキンを併用しても間に合わない人は出血量が多いと考える |
・日中に何度もナプキンを取り替えるくらい多い 57.3% ・生理中もそれほど気にならない(特別多くない) 30.5% ・夜、シーツにしみてしまうくらい多い 19.7% ・その他 6.1% |
閉経年齢 | 50~52歳。早い人で45歳、遅いと57~58歳と個人差がある |
「正常な生理」とは、月経周期日数が25日~38日、出血持続日数が3~7日ほどといわれています。読者アンケートの回答を照らし合わせてみると、大半の人は「正常な生理」の範囲内でした。
8日以上出血が続いている人や、1日で生理が終わってしまうという人は、婦人科を受診したほうがいいとのこと。また、3カ月以上、正常な生理の範囲を外れている人も注意が必要だといいます。
「ストレスで1回くらい生理が来ない月があっても問題ないですが、それが続いていたら危険です。また、『2カ月に1回ペースだけど定期的に生理があるからいいや』と思っている人もいますが、この場合も正常な周期範囲外ですので、ぜひ受診をしてください」(吉野さん)
現代女性は出産の高齢化や出産人数の減少により、昔に比べて10倍以上、生理が来ているといわれています。そしてこの生理過多が、体のマイナートラブルや子宮内膜症といった婦人病を引き起こしているのです。
「女性の社会進出が進み、誰もが主体的に生きられる道が開けたことは喜ぶべきこと。しかしその一方で、生物学的観点から見れば、妊娠せずに生理がずっと継続している現代女性の生き方は不自然と言わざるを得ません。生理は健康のバロメーターですが、生理があり過ぎる今の状況は、実は不健康なんです」(吉野さん)