SNSで承認欲求を満たすのもいいですが、それが自分の良識に取って代わっていないでしょうか?

エマ・ワトソンの私生活をのぞき見してみたい気持ちは分かります (C) 2017 IN Splitter, L.P. All Rights Reserved.

 SNSを始めた理由って何ですか? つながっている人と近況報告し合うことが始まりだと思いますが、知らず知らずのうちに「いいね!」がもらえる喜びに溺れていないでしょうか。

 「いいね!」がもらえると承認欲求が満たされ、気持ちがいいことは事実です。しかし、たとえ「いいね!」がもらえなくても、自分が本当に納得できていればそれでいいはずなのです。

 自分の良識は自分で持っていなくてはいけないもの。でも、SNSに投稿し、その反応で決めてはいないでしょうか。

 本日紹介する「ザ・サークル」はSNSに判断を委ねることで、意図しない闇にのみ込まれる危険性があることを教えてくれる作品です。

【ストーリー】
世界No.1のシェアを誇る超巨大SNS企業〈サークル〉。創始者でありカリスマ経営者のベイリー(トム・ハンクス)が掲げる理想は、全人類がすべてを隠す事なくオープンにする“完全な”社会。憧れのサークル社に採用され、日々奮闘する24歳の新人・メイ(エマ・ワトソン)は、ある事件をきっかけにベイリーの目に留まり、新サービス〈シーチェンジ〉の実験モデルに大抜てきされる。至るところに設置された超小型カメラにより自らの24時間をすべて公開したメイは、あっという間に1000万人を超えるフォロワーを獲得し、アイドル的な存在となる。だがそこには思わぬ悲劇が待ち受けていた。あまりにも膨大な善意の渦に隠された〈サークル〉の重大な欠陥に気付き始めるメイだったが――。

「いいね!」の数を判断基準にしていないか?

自社ロゴの入ったマグカップ。愛社精神の塊 (C) 2017 IN Splitter, L.P. All Rights Reserved.

 今の時代、SNSで何かをシェアするといろんな反応を得ることができます。しかし、その反応が自分自身の判断基準になっていないか注意したいところ。

 何かを買ったり、食べたり、どこかに出掛けたり、自分から求めて行動したはずなのに、SNSでシェアし、その反応で一喜一憂する。いったい自分の判断基準、良識はどこに行ってしまったんだろう。

 逆に、誰かのシェアに対し、「自分ならこうする」とアドバイスに見せかけたマウンティングを行ってはいないでしょうか?

 本人が納得していればそれでいいことが、SNS上で否定されるとすべてが間違っていたように錯覚させられるのです。