アラサーの“第二の思春期”　乗り越えるちょっとしたコツ　

ストレスや悩みに気がつかないフリをしていませんか？

　大人になったからと言って、すべてのことを冷静に、そして正しく考えられるようになるわけではありません。

　ストレスは気がつかない内に溜まっているとよく言われますが、自分の人生における悩みやつまずきにも気がつけないものです。もっと言えば、あえて気がつかないようにしていたり、たとえそれが見えても見て見ぬふりをしてやり過ごすことも多々あります。

　しかし、それが他人というフィルターを通して目の前に突きつけられたら？

　アドバイスをしているうちに、嫌でも自分事として考えることになります。そして、気がつき、変わる努力をし始めるのです。

モテ期到来。どちらかを選ぶとか無理です (C) Universal Pictures.

　とは言え、いまと違う自分になるのは難しいことで、それを考えるだけでもすごく疲れますよね。実際のところ、何もせずじっとしていてもお腹は空くし、寝ても寝ても眠くなるし、なるべく動かないようにしていても1日の終わりには疲れているわけですから、そんな余裕がどこにあるんだと言いたくなる気持ちもわかります。

今日は仕事が忙しかったからワイン飲んでもいいよね。
一人暮らしなんだからタバコぐらい好きに吸ってもいいよね。

　でも、それじゃ何も変わらないってことに、あなたはとっくに気がついているはず。そう、気づいてないフリをしているだけですよね。

もっと、いや、もっと上！ (C) Universal Pictures.

　本作は、ブリジットが同僚に無理やり外に連れ出されることで物語が動き始めます。あなたは「アラサー（アラフォー）だから、そろそろ落ち着かなくちゃ」と言い訳していませんか？　ブリジットのように傷つくことを恐れず、まだまだ外にも前にも出ていきましょう。幸せはそこから生まれることも、あるはずです。

　ただの恋愛推し映画だと思っていたら大間違いです。バリキャリ女子にこそおすすめの作品ですよ。

　それではまた。ご存じ、ゆうせいでした。

文／永井勇成